2014/04/17

イッツ・ベジタブル 苓々菜館

突然だが、台湾から友達がやってきたのでいろいろ遊びに行ったあとに、夕御飯をどうしようかと迷った。普通なら、自分がよく行く店に連れて行くというのはありだと思うはずだが、この友達は台湾ではよくいるベジタリアンなのである。台湾では「素食」という看板が出ている店でしかご飯が食べられないような人なのだ。ハリウッド女優が、セレブ感丸出しで「あたしはベジタリアン」なんていっているのは、野菜さえ食べていれば何でも良いんでしょう?みたいな、脳みそパーのベジタリアンが多い。ところが台湾人のベジタリアンというのは、仏教の教えと医食同源の考えから、子供のころからしっかりと教えられているために、素人だとベジタリアンでも食べて良いだろうと思われるものも、実は食べあわせでダメだというものや、自分の体調や体質に合わせて、なにをいま食べて良いかというのを知っているため、適当な自称・ベジタリアン対応の店に行ったとしても、あとから指摘が入るだけであるため、どうしたらいいのか、本当に悩んでしまった。

実は昼ごはんのときまで何も考えていなかったのだが、普通に入った蕎麦屋さんで台湾のベジタリアンの脅威を感じてしまった。それは蕎麦屋だったら、ベジタリアンとしてなんの問題も無いだろうとおもっていたのだが、蕎麦のつゆは、基本的にはカツオ出汁であり、カツオは魚だから当然ベジタリアンメニュとして不可。だからつゆ麺では食べられないということが分かった。

しかし、この台湾人、頻繁に日本に来ているので、日本食だったらなんでも良いんだろうと思っていたし、食にはウルサイひとだから、それなりに良いものを食べているんだろうとおもっていたら、話を聞いたら全然違った。だいたい毎回牛丼の松屋に行っているらしい。松屋で牛丼でも食べているの?ベジタリアンなのに?と思っていたら、松屋でサラダを食べているらしい。安いからだって。なんじゃ、それ。それならちゃんとしたご飯を食べようということから、検索で捜査開始である。

東京滞在中に泊まっているのは、秋葉原の近くに住んでいる台湾人の知り合いのところに泊まっているらしいから、帰りのことも考えると、秋葉原に帰りやすい場所が良いだろうと思って、それに該当する店を探してみることにしようとした。この時、錦糸町に「台湾素食料理の店」というのがあることを発見した。

その店の名前は「イッツ・ベジタブル 苓々菜館」というところ。錦糸町の駅を北口を出て、そのまま千葉方面に線路沿いを歩いていくと、総武線のガード下に位置するところに存在する。それも駅からはそんなに歩くわけじゃないのですぐ分かると思う。

台湾にはたくさんの「素食」の店があるのだが、この店も本当に素食の店であり、東京には数軒しか無いという店のうちの1つ。オーナーは日本人だが、奥さんが台湾人。その奥さんが素食の人であるようだ。オーナーも元々は有名中華料理店でシェフ兼店長として働いていたようだが、店を大改装したのにも関わらず、店のオーナーがトンづらしてしまって、借金だけが店長にのしかかってしまい、途方にくれていたとのこと。そんなときに、仕事を通じて知り合った台湾の人に台湾に来てみたら?と誘われて行ってみたところ、台湾でいろいろ刺激を受け、そのなかで素食に出会ったということ。それまで体重が100kgオーバーだったのにもかかわらず、毎日たらふく台湾で食事をしていたのに、20kgくらい痩せて帰国したとの事。その理由はなんだろうと調べてみたら素食のせいだったので、これを是非日本で広めたいということで始めたらしい(全部オーナーが話ししてくれた内容)



見た目のメニュは普通の中華料理と全く変わらない。しかしながら、全部ベジタリアンメニュである。そしてどれもこれも美味しい。メニュは日本人に優しい、全料理写真付きなので、料理名がわからなくても全然問題なし。さらに、メニュの裏側を見ると、素食に関する説明が書かれていて、意外にも植物のなかでも、これは食べてはいけないという植物がいくつかあるということはわかる。例えば、ねぎやニラ。それも説明書きに、体のどこの器官に悪いからというのを書かれているので、是非本当のベジタリアンとはこういうものだというのを知ったほうが良いと思うし、台湾人であれば誰でも知っていることだと、友達の台湾人は言っていた。

実際にどの料理も食べてみたところ、本当に美味いし、実際に台湾の素食の店で食べられるような内容と同じものだった。そして、なんと言っても、台湾人の友達が「これなら全然食べられる。東京でご飯がまともに食べられる店が見つかって嬉しい」とまで言っていた。帰国後、是非同じように日本好きで、でも、ご飯を食べるところに困っている台湾人のためにブログかFacebookに紹介したいとまで言っていた。どんだけこれまでまともじゃないご飯しか食べてこなかったんだろうと不思議に思う。

<イッツ・ベジタブル 苓々菜館 (It's Vegetable)>
食べろぐのサイト:http://tabelog.com/tokyo/A1312/A131201/13029725/
住所 : 東京都墨田区錦糸4-1-9
TEL : 03-3625-1245
営業時間 : 11:45~14:30(L.O.14:00) 
           17:30~22:00(L.O.21:30) 
定休日 : 月曜

ザ・ボイス そこまで言うか


ニュースに関するポッドキャストの番組は結構たくさん存在するのだが、毎日濃い論客が出演して、ニュースに関するいろいろな裏情報や展開予想についてぶった斬ってくれるのが、ニッポン放送で月曜日から木曜日の夕方に放送されている「ザ・ボイス そこまで言うか」という番組である。

この番組に出演する論客は、テレ朝の「たけしのテレビタックル」に出演しているような口が悪い人ばかり。だから、内容にオブラートや曖昧さという表現は全く存在しない。ズバリ、単刀直入に本音で核心を突きながら話すところに共感を呼ぶ。政治家みたいになにか喋っているが、内容が全く無い話をぐだぐだ長時間話すようなものは、はっきり飽きる。というか、時間の無駄。政治家とは本来ならすべてをスパッと決めれば良いのだがいろいろ利権やら闘争を抱えているために、即決即断ができない人種であるとともに、話は時間が腐るほど有ってもずっと喋っていられる人たちではある。そういう人は一切この番組には出演してこない。テレビタックルは議論を戦わせる番組であるが、政治家がたまに出演してきて、全部を玉虫色にして結論を出さないようなしゃべり方をするから視聴者はイライラしていたに違いない。この番組を聴いている分には、まずそんなイライラは絶対でてこないことだろう。

出演している論客は、毎日1人ずつ出演するのだが、勝谷誠彦、宮崎哲弥、青山繁晴はレギュラーで出演。そのほか、週代わりでジャーナリストの長谷川幸洋や経済評論家の高橋洋一などなど多彩な顔ぶれが見える。どの人たちも、各種メディアで活躍している人たちで、口が悪いことでも有名な人たちばかりであり、これらの人を通して、毎日ピックアップされるニュース記事の裏に展開される内容を暴露してくれるものだ。その内容は濃すぎるために、どこまでが本当のことなのかというのは、聞いている人間の情報リテラシーの高さ次第であるということになるのだが、どの人も意見を論理的に話をしてくれるし、決して感情的には話をしているわけじゃないので、おそらく他のメディアではいろいろな制約があって話ができないことでも、ここでは全部思いっきり話をしてくれるので、情報過多にならない程度に知識をいろいろ増やしてくれるありがたい番組だと思っている。

個人的に好きなのは、青山繁晴が出演している回であり、その中でも「なんちゃってニュース」と呼ばれるものに該当するニュース記事に対するコメントだと思っている。なにをもって青山繁晴が「なんちゃってニュース」か?ということを詳しく丁寧に解説してくれるところが、聞いていてとても納得ができるのだ。

それにしても毎日毎日口が悪いコメンターが出演して、好き勝手に喋っているところをコントロールしているのが、ニッポン放送のアナウンサーである飯田浩司である。青山繁晴が番組で「こうちゃん」と呼んでいるこの人は、特に自分でのコメントを述べることはないのだが、コメンターがコメントしやすいように流れを作るのがとてもうまい。サーカスの猛獣使いとでもいったらいいだろうか。あのコメントをする人たちをよく飼いならしているものだと感心しちゃう。テレビタックルでいうところの阿川さんみたいなもんだ。

実際のラジオ番組は1時間半くらいの番組であるが、それをCM抜きでポッドキャスト化している。通勤通学のときに、2倍速で聞くにはちょうどいい長さだろうと思っている。たぶん、この番組のなかでは、中国・韓国のことを、どのコメンターもボロクソに言っているので、中国・韓国マンセーの人にとっては、常に眉をひそめるような番組に聞えるに違いない。個人的には、自分の代わりに、ものすごく論理的に、中国・韓国批判をしてくれるので、毎回スカッとする。

<ザ・ボイス そこまで言うか>
URL : http://www.1242.com/program/voice/
放送局: ニッポン放送(AM 1242KHz)
放送時間:毎週月曜日から木曜日 16:00 から
Podcast : http://itunes.apple.com/jp/podcast/id493906537