2012/10/06

資生堂Ag+

自分の体臭は他人よりもたぶん弱いとおもっているのだが、やはり汗を掻くと、無臭から多少なりとも自分なりの不快な臭いを漂わせているというのがわかる。他人より臭いに敏感だからというのもあるんだろうが、同じように敏感なひとも周りにいないことも無いので、そういう人たちにも不快な思いをさせないためには、日頃からデオドラントはする必要はあると思っている。特に年齢があがってくると、自己の体臭は、加齢臭も加わってくるのだから、年齢が上のひとであればあるほど、臭いには気をつけたほうが良いと思っているが、実際は放置されている人が多いんではないだろうか?

たぶん体臭がきつくなる理由はいくつかあるとおもうし、それは専門家のコメントに任せたほうが良いとおもっているので、ここでは言及しない。が、台湾人の友達と話をしていたときに、共通して納得したことが1つだけあるので、それだけは自分の記憶として記載しておきたい。ベジタリアンは体臭がきつくなく、肉食の人は体臭がきつい。それも牛肉を食べる人は体臭がきついということ。魚肉や鶏肉を食べるひとはそんなにきつくないということだ。やっぱり肉自体に臭みがあるので、その肉をたべるとそのまま臭いが体に残るのだろうか?

そんな体臭消しとしてはいろいろなものがあるのだろうが、ここ数年、よくTVCMにも登場している資生堂の「Ag+」だ。銀イオンの性質をつかって、臭いを根本から脱臭してしまうというものだ。臭いに対して別の臭いを使って誤魔化すというのは香水である。それはフランス・イタリアなどの風呂に入る習慣が無いひとたちが、自分たちの臭い体臭を世の中に知らせないためにするため始まったものであるが、体臭を消す、または体臭をそのまま他人に伝えないということに対しては、昔からどうにかして対処しようということを努力していた。Ag+のような臭いの元を断つという方式が太古から分かっていたら、きっと香水文化は発達しなかっただろう。香水の場合、本人はその匂いが気に入ったとしても、他人も本当にそれが気に入るのかというのは別問題。だから、臭いを匂いで誤魔化しているのである。

Ag+は無臭にするためのデオドラント製品である。だから香水とは全く違う。似たような製品としてずっと以前から「シーブリーズ」がある。これはにおい消しというよりも、日焼けあとの手入れ製品というのが正しいところなのだが、そのときに使われる製品から発する臭いがいかにも消毒臭いのである。だから、シーブリーズを使った人は、いかにもシーブリーズ臭い匂いをするので一目瞭然である。だが、Ag+は無臭で無臭化するので、使っていることさえも他人に分からない。これが良い。下手にへんな匂いを撒き散らすより、無臭になったほうがいい。

だが、言い換えれば、体臭はそのひとの個性を現すものである。それを無にしてしまうということは、個の存在を消してしまうのと似ているような気がする。年がら年中このデオドラントを使う必要は無いと思う。体臭がきつくなる夏場だけでいいとおもうのだが、汗っかきの人は年中使わざるを得ないときもあろう。汗を抑えるというのは難しいが、体臭を抑えるのは食べ物によってだいぶ変わってくるので、それで調整することで対処することも可能だ。

資生堂「Ag+」
URL : 公式製品サイトはこちら

エミットシステム

新しい家のマンションはパナソニックの「エミット・マンションシステム」というのを採用している。これは基本的に次の7つの機能を利用すると、とても便利なシステムである。

①警報メール通知
②住宅内ワイヤレス通知
③来客録画・メール通知
④宅配ボックス着荷通知
⑤ネットリモコン
⑥住戸玄関戸締り確認
⑦防犯警戒セット

まず①は、外出中に窓やドアを開けられた場合、セキュリティインターフォンから登録されていた携帯等のメールに対して通知するという仕組みである。これは防犯機能だけじゃなく、火災・ガス漏れ・非常などを感知した場合、同じような仕組みで通知されるというものである。ただし、これは外出時に、通知機能をONにしないと通知はされることはない。

続いての②は「自宅で家族になにかあった場合の緊急事態のときに無線端末と連携して、その無線端末からの信号を受けて、登録先携帯電話等のメールに通知するというもの。これも使いようによっては便利な機能だとは思うのだが、いまのところこれを使うべき状況がわからないので、うちでは使っていない。

たぶん一番使っている③は、留守中に来客があると、共同玄関のロビーに設置されているインターフォンに映った来客者の映像を録画して、携帯電話に静止画を送信するというもの。郵便の人がきたのか、それとも不審者がきたのかはこれをみていればわかるというもの。なお、共同玄関は常に閉鎖されているので、一般人は入ってこれないのだが、誰かと一緒に入り込んだ場合には、自分の家の玄関にもカメラがあるために、ここにも映像が映ればのこるというもの。カメラの位置に指を置かれた状態であれば録画はされないというデメリットはある。

④については、留守中に宅急便などがきたときに、マンションに用意されている宅配ボックスのところに荷物を置いてくれた場合に有効となるもの。だいたい留守のときには宅急便の荷物をそこにおいておいてくれということは最近せず、一度宅急便会社が自事務所に持って帰った後、ポストに入っていたあて先に電話をかければ、また持ってきてくれるということを採用しているところが多いので、これも機能としてはあっても良いが、ほとんど使わないと思われる。

⑤の機能は1人暮らしのひとであればあったら便利だなという機能だろう。携帯電話の画面で、外出先からご自宅のエアコンや床暖房などの設備機器のON/OFF操作ができる。暑い夏や寒い冬の日も快適なお部屋に帰宅することができるというのがメリットだ。

⑥は、ふと鍵を掛け忘れたかどうか不安になったときにチェックできるというものだ。もし鍵を掛け忘れたとしても、リモートで施錠することができるというから便利だ。だが、鍵自体を家に忘れてしまった場合には、あけることができないし、だいたいマンション自体に入ってこれないので、そのときはどうするんでしょうね?

⑦は、携帯電話などから住戸内防犯警戒のセット/リセット(解除)をコントロールすることができる。外出先の携帯電話から防犯警戒の状態を確認でき、セットし忘れていても、その場でセット操作できるというもの。

この仕組みはマンションにデフォルトで付いている機能であるため、使う・使わないに関わらず費用としてマンション管理費用の中には既に入っているので、是非じゃんじゃん使ったほうが良いだろうと思った。

登録時には、メールアドレスを登録する必要があるのだが、これは家族分、全部登録しておいたほうが良いだろうと思う。

エミット・マンションシステム
URL : http://www2.panasonic.biz/es/densetsu/ha/mansion_ha/emit-mansion/index.html

フィンランド語とデンマーク語の辞書

会社の後輩が、夏休みを利用して、頻繁に行っている北欧へ今回もいくという話を聞いた。今回はフィンランドを基点にデンマークとエストニアに行くらしい。そういえば、この中ではデンマークはコペンハーゲンを基点に他のヨーロッパ都市へ移動したことがあるので、デンマークは行ったことがあるといってもいいが、フィンランドもエストニアも行ったことがない。だいたい行った地域のところで売られている辞書を買うのが半分趣味みたいなものだったので、どうせならフィンランド語の辞書とデンマーク語の辞書でも買ってきてくれとお願いをしておいた。エストニア語の辞書は、実はネット上に電子ファイルとしてエストニア=日本語の辞書があるので、別に書籍として必要がない。そう考えると、デンマーク語だって、フィンランド語だって、いまではネット上に電子辞書として存在するから、紙媒体として辞書を持つのではなく、辞書アプリでも手に入れて、タブレットにインストールすれば便利じゃないかという人が多いのは事実だ。だが、やっぱり電子辞書よりも紙の辞書のほうが個人的には好きなのである。

後輩君は真面目なので、くるくるぱーの先輩のために辞書をお願い通りに買ってきてくれた。今回買ってきてくれたのは、デンマーク語もフィンランド語も、英語訳になるものであるが、デンマーク語⇔英語、フィンランド語⇔英語と、両言語の単語が引けるようになっているタイプである。しかし、どちらもいわゆる「ミニ版」と呼ばれるサイズであり、一般的な学習辞書の大きさではない。ポケットサイズの辞書なので、旅行等で持ち運びをするんであったらとても便利だとは思うのだが、家で利用するときの参考書として利用する辞書であると少し物足らない。

まずは、デンマーク語の辞書からだが、今回買ってきてくれたのは、デンマークでは有名な「Gyldendals Røde Ordbøger(ギュルンダールの赤辞書シリーズ)」の「Engelsk-Dansk/Dansk-Engelsk Ordbog Mini」というもの。語彙数はデンマーク語と英語とを合わせて40,000語らしいのだが、それは2言語で4万語なので、簡単に計算して半分しか語数はないと思っても良い。あと、さすが「ミニ」というだけあって、単語の意味は書かれていたとしても、辞書にありがちな例文はここにはほとんど記載されていない。意味としてもだいたい複数の意味が書かれているのではなく、メインで使われるような1つの意味しか書かれていないのはちょっと面白みをかけるところだ。
ただ、ギュルンダールの赤辞書シリーズを選んだのはさすがである。ほとんどデンマークなんか行くこともなく、辞書があればいいんでしょ?というような人であれば、このミニ版でいいとおもうのだが、せっかく赤辞書シリーズを持つのであれば、せめて、学習辞書として良く用いられている「Dansk-Engelsk Ordbog」のほうを買ってきて欲しかったとおもった。こちらのほうは2012年現在で第14版が刊行されており、こちらの辞書に収容されている語彙数は51,000。さらに有益フレーズを28,000も入っていることと、収容されている単語もコンピュータ用語等の最新語彙が入っていたりするから、これは辞書としてかなり利便性があると思われる。こちらのほうを本当は後輩に買ってきて欲しかった・・・・のだが、買ってきてくれただけでもよしとしよう。いちおう「なんでミニにしたの?」と聞いてみたら「だって、重いじゃないですか・・・」だと。まあ、そうですね。それに北欧なので、書籍+税金の費用として結構税金が高いから、総体的にミニでも値段が高いということになるようだ。

フィンランド語の辞書のほうは、フィンランドの老舗書店であるWSOY社(Werner Söderström Osakeyhtiö社)が作ったフィンランド=英語辞書(Suomi-englanti-suomi-taskusanakirja)というものだった。これまたデンマーク語のミニ辞書と同じように単語数は43,000語あるようなのだが、やっぱり単語のみしか紹介されていないので、例文がそれほど多くない。ただ、映画「かもめ食堂」をみて、フィンランド語を勉強しようと思った人たちにとっては、とりあえず「キートス」とかはちゃんと載っているので、初心者向きの辞書だとは言えよう。

Gyldendals Røde Ordbøger(ギュルンダールの赤辞書シリーズ)
URL : http://ordbog.gyldendal.dk/

Werner Söderström Osakeyhtiö社
URL : http://www.wsoy.fi/

CANON MG6230を購入

引越しをするちょっと前に、ものすごい雷がうちの近くに落ちたことにより、どうやら他の電化製品は無事だったのに、プリンタだけだが全く反応しなくなってしまっていた。そんなに頻繁にプリンタは動かす機会は無いのだが、父がよく意味不明なはがきや文章を打ち出すときには使っていたので、実は困っていたらしい。こまっているなら自分で買えば良いのにそういうのは全く言わないから困る。

最近のプリンタはWi-Fi機能が標準的についている。それだけじゃなく、前のプリンタだったら、母艦になるPCを起動させておいて、そのPCに対してファイルのシェアをするという行為の延長として、PCに接続されているプリンタから出力させるという従来の動きだったのだが、最近のはWi-Fi機能を持つことにより、母艦自体が要らなくなり、プリンタさえ動かしておけばそれがプリンタサーバ兼クライアントになってくれるという動きをしてくれるからとても便利である。もちろん出力元のPCまたはスマホ、またはタブレット側には、プリンタのドライバが必要になってくるのは当然だ。ただ、母艦がなくともプリンタが使えるのは便利この上ないし、プリンタの起動はそんなに時間がかからないので、いざプリンタを打ち出そうとおもってPCを立ち上げて起動するまでに時間がある程度必要というような待ち時間がないだけ便利だ。

いろいろ調べてみたところ、結局今回はキャノンのプリンタ「PIXUS MG6230」にしてみた。
前のプリンタも同じくキャノンのプリンタであったため、だいたい使い方もインクについても似たようなもんだと思っていたための選択だ。最近はエプソンも含めて、プリンタ製造会社はプリンタ本体よりもインクのランニングコストで飯を食っているというようなビジネスモデルにしているために、どこの批評をみてもどちらの会社の製品もインクの減り方がインクの値段の割にはすごい早いと愚痴がでていた。しかし、これはもうプリンタメーカーの思う壺なので従わざるを得ないのである。ただ、大昔みたいに無駄にプリンタが起動する際にインクが動くかどうかというのをセルフチェックすること自体がなくなっただけでも、ちょっとインクのもちが良いと思っている。

ただやっぱりWi-Fiが使えるのが一番便利だろう。もちろん常時起動っていうことはしていないのだが、必要なときだけプリンタだけを電源オンしておけばいいのは便利だ。Wi-Fiの設定もプリンタ自体でもできるし、いちおうプリンタを設定するために仮の母艦にドライバメディアを使って設定することもできるのだが、一番簡単なのはプリンタ本体で設定することだろう。

プリンタには小さなウィンドウが実は設定されており、これによってプリンタやスキャナのモード設定や、プリンタ本体の設定ついてもできるのである。ウィザード形式になっているので、画面に出てくるメッセージにしたがって設定すればこれは簡単にできるのである。なにしろ、最近の機器には分厚いマニュアルみたいなのは全く存在していない。
全部電子メディアになっており、最初にそれでプリントアウトしておけば設定は紙をみながらできるだろうが、そんな無駄なことをしながら設定する人はいないだろう。

酷評が多いプリンタだが、特に使ってみて、驚くほどの速さでインクがなくなっていくということはまだ経験していない。もしかしたら、ロットにも関係しているのかもしれない。

他にもプリンタと同梱されるメディアには、プリント関係およびスキャナ関係のアプリが入っているので、それをインストールしてしまえばかなり利便性があると思われる。ただ、まだスキャナ機能を使っていないので、それまで使っていたエプソンのスキャナと比べてどうなのかはよくわからない。ただ、複合機として1台でプリンタもスキャナも使えるというのはスペースの問題からかなり便利になったと思う。あとはFAX機能を付ければよかったのだが、そこまで複合化しなくてもいいとおもったので、FAX通信機能はないものを選択した次第である。


CANON MG6230
URL : http://cweb.canon.jp/pixus/lineup/allinone/mg6230/index.html

アリさんマークの引越社

今回の引越しを頼んだのは、アリさんマークでおなじみの「引越社」にしたのだが、他の引越し業者にしたときにはどうだったのかというのは比較ができないので、コメントができない。ただ、今回頼んだ引越社の仕事っぷりについてはレポートができるので、それをありのまま記載したいと思う。

今回はこの引越し業者に頼んだのは①引越し荷物の梱包②引越し後の開梱③不要家具類の廃棄④詰め込み用ダンボールを好きなだけというものだった。①と②は実はセットメニュの1つのようで、いわゆる「おまかせパック」というやつである。業者から女性がやってきて、あらゆるものを引越し用のダンボールに詰め込みをする。そして、男衆が詰め込まれたダンボールと家具類をトラックに載せて引越し場所に移動する。そして移動場所では、運んだ荷物を家に入れる。最後にまた女性がやってきて開梱をし、棚などに詰め込みをするというものである。③の不要家具の廃棄は、最初は要らないものは特定できていたのだが、引越しの準備をしていくと、徐々に要らないものがもっとあるということがわかってきて、最終的には部屋1個分になるくらいの要らないものが出てきたことになる。④のダンボールはもともと契約したときに本来ならば何枚かまでは無料ということだったのだが、最終的には全部無料にしてもらった。でも、全部で大小のダンボールをあわせて100個以上になったので、引越し業者もさすがに「これは多いですね」と吃驚したくらいだったのだが、それも全部無料にしてくれたのは嬉しい。もちろん、余った場合には全部引き取ってくれるのでそれは便利だ。また、引越し先でも開梱を頼んでいるので、そのときに出てくるダンボールは引越し業者がそのまま引き取ってくれるので、後処理がとても楽だった。

家具類を除くと、全部で詰め込みダンボールが100個以上になったことは、引越し先に移動したときに、最初の夜はそこで寝るのがとても困難だった。なにしろ、ありとあらゆる場所にダンボールがタワーのように積まれていたわけで、そのときに、これを全部本当に開梱をできるのかというのはとてもじゃないが、業者に任せないと1日では絶対に終わらないなとは思った。1日で梱包および開梱をしてくれたのはとても助かったのであるが、あらゆるものをただ詰めるだけの作業を行っている業者にとっては、引越し先で、どこに何を詰められたのかをあとから発掘作業をしなければならない結果になったので、手間を考えるとこれが正しいものだったのかどうかはよくわからない。業者のひとの作業をすべて把握しながら、「あれはそこ、それはそこ」と指示できればいいのだが、体1つではさすがにそれを指示できるほどの余裕は無い。大枠として、大きなものをどこにどのくらい互いに離して設置するかとかそういう支持はまだダンボールがないときにはできるけど、ダンボールタワーになっているときには、もうダンボールをどかさないと収納できないところに場所に指示するのは結構大変である。いちおう業者の女性のなかでも、こうしたほうが使いやすいだろうということを考えて収納してくれるひともいたが、服系統を担当したひとは本当に適当に収納したから、あとから夏服どこだっけとか冬服どこだっけというようなことを個別に探すのが本当に大変だった。
廃棄物の問題として、本来ならは退居する家が市などの指定袋を利用したり、有料の廃品回収を利用して処分をしなければいけないのだが、最初はいくつかそれを利用した。しかし、引越しの片づけをしていけばいくほど、余計なものが出てきて、それをどう処分したら良いのかというのは、梱包や仕分けをするのに時間をかけなければいけないときには、後回しになってしまう。そうなると、最終的に後回しにしたものばっかりが別室に山積みになってしまうわけである。山積みになったものは全部要らないのだが、それを公共の廃品回収に廻した場合、一度にもって行ってくれる量が決まっているし、金もめちゃくちゃそれなりに掛かる。困ったなーとおもっていたところに、引越社のかたたちが「じゃ、もっていきましょうか?」と言ってくれたのは非常に助かった。本来なら数ヶ月かけて廃品回収でしょりしなければならないものを全部もって行ってくれたのである。当初の金額内にはもちろん入っていない想定外の量になってしまったのだが、それも処理してくれたのはありがたかった。しかしながら、あとからやっぱりまだ廃品にするべき物品が出てくるのである。例えば、ベランダにあった植木や、要らなくなった本棚の棚セットとか。こういうのはあとから追加料金として、かなりとられるだろうとおもったのだが、追加としてお願いをしてみた。が、すごーーーーく良心的な値段で処理をしてくれたのは大変、本当に、大変助かった。ありがとう引越社のかたたち。本来ならブロックと土については再生ができないので、引越社のほうでも処理ができないらしい。が、あまりにも困った顔をしていたのかもしれないのだが、それを見かねて「もう全部やりますよ」と引き受けてくれた。なので、最初は提示された価格で払おうとおもったのだが、もう面倒くさくなったので、その倍は一応払うことにした。それでも、一般的な廃品回収に廻した場合は、それよりも数十倍の値段がかかるのはわかっていたから、金額の差を考えるとお徳だと考えたわけだ。

それにしても、引越し業者の人たちはどこまでが社員でどこまでがバイトなのかというのは、なかなか本性が分からない。引越社の場合はどうなのか、うちにやってきたひとたちに聞いて見たところ、ほとんどが社員の人らしい。重い荷物を運ぶにはそれなりに体力が必要だし、技術も必要だったりするのだが、体力馬鹿ではこの仕事ができず、お客様のために丁寧な仕事をするというためには社員じゃないと、それはできないのだというのがモットーらしい。この心意気は吃驚した。てっきり現場監督あたりが社員で、あとは全部バイトだとおもっていたのにも関わらずである。ただ、全員が社員かというとそうじゃないらしい。バイトにはバイトしかさせない範囲があるらしく、それは社員と同じことをさせることは無いらしい。それは良いとしても、男衆の体力はハンパないものだというのは改めて感じた。なにしろ、書籍が箱一杯になっていて、1個でも持ち上げるのにひーひー言うところを、彼らは平気で2個は軽々と持ち上げて運んでいく。素人ではそんなのは持った途端に腰を痛めて、もう動けませんって言うことになりえなくも無い。「すごいですねー」と聞いて見たところ「2個ずつ運ばないと、時間がかかってしかたないですから」という返答なのだが、そういう問題なのか?と思ったが、マンションのような場所だと、1個ずつ運ぶと確かに時間ばっかりがかかって仕方ない。うちのような書籍がめちゃくちゃ多い家の場合には、箱としてはそんなに大きいわけじゃないのに、ほとんどみっちり入っている箱を何十箱も持っていくのは実は結構大変なんだと思っている。

そんな重い荷物をせっせと運ぶ引越し業者のひとたちのふくらはぎの発達と言ったら、そりゃぁもうレスリングでもやっているかのように、すごい筋肉が発達していたのには驚いた。それくらいの筋肉が無いとあの荷物や箪笥を軽々と持ち上げることは出来ないんだろう。一時期「佐川男子」という佐川急便の配達員の写真集がバカ売れしたが、あんなもん誰が買うんだろうと思っていたところ、確かにこういう写真集がゲイのひとを中心に流行ったのは分からなくも無い。あぁいうやからは顔よりも体型とか体つきとかのほうに興味があるようなので、そう考えると密かに買っているのはわかる。

もうひとつ引越社にお願いして吃驚したことがある。それは何度か引越しをお願いした過去の経験からによると、引越し業者の人が定期的に休憩をとるのはいいとしても、そのときに、引越しを頼んだ側、つまり自分たち側が引っ越し業者の人たちに対して、お茶やご飯の提供をするというのが普通だと思っていた。随分前に父の仕事の都合で転勤のための引越しをしたときに、ご飯時期になったときに、オマエは最初からいたか?と疑問視してしまうくらいのひとたちが、どこからともなくやってきて、こちらが用意したご飯に勝手にありついていた状況が、鮮明に記憶している。あのときに使った業者は、いまだにダンボールが残っているのでわかるのだが日通だ。ただ、そのときに担当した人・およびその営業所の人たちが酷かったのかもしれない。だから、その経験があるので今回も大いに集られるんだろうとおもっていたのだが、最初の契約時に「お茶やごはんの提供は一切行わないでください」と引越社のほうから言われてしまった。これには吃驚である。

のちのち箪笥の位置が気に食わなかったので移動してもらうことをお願いしたのだが、このときは1個の箪笥を移動するだけだったのに、廃品回収してもらうよりもすごい高い値段を請求された。ということは、本来ならそれくらいの費用が必要なんだということなんだろう。実際の廃品回収や引越し作業を精査してみると、値段的にはお徳だったようなきがする。

また、開梱をしたあとのダンボールというのは、後処理が結構面倒くさい。マンションによってはダンボールは自分たちで処理しなければならず、その処理費用もバカにならないということもあるだろう。大抵の引越し業者はダンボールを引き取ってくれるのだが、その際に無料でやってくれるところはなかなか少ない。引越社の場合は、引越し当日に出てきた廃ダンボールはもちろん引越社が持ち帰ってくるのだが、そのあとにまたまとめてダンボールを引き取って貰う場合でも、これはもって行ってくれるところがありがたい。

それにしても、うちはなんでこんなに荷物が本当に多いんだろう。他の人に聞くと、ダンボールで100個っていうのは、まずないよーと言われてしまった。しかたないじゃーん!しかし、引越社のひとたちの手際よさには、圧巻としてみていて、ただただ脱帽だったことは否めない。無駄な動きがまったくないのだ。また引越しをするときがあったら、またお願いしたいところである。

アリさんマークの「引越社」
URL : http://www.2626.co.jp/

PCラックを新しく購入

引越しと同時に収納場所を考えるのは面倒くさいところなのだが、そのときに、これまでデスクトップを、昔のテレビ台のところに置いていた。その台自体を廃棄したので、プリンタとPCを置く場所がなくなってしまった。さらに以前はスキャナもあったのだが、スキャナは他人に上げたので、家からなくなったという意味では処分したのと同じである。

ということで、新しくデスクトップのPCとプリンタを置けるラックが欲しくなった。特定の事務部屋を用意しているわけじゃないので、デスクを買うほどのものでもない。そう考えると部屋の隅っこに置けるようなラックが良いと思っている。また、いまはデスクトップのPCを使っているのだが、これが将来はWindows 8のさらなる普及によって、デスクトップではなくノートPCでも良いかということに成るかもしれない。そういう場合でもプリンタだけはどうしても必要になってくるので、プリンタ置き兼PC設置場所は必要になってくる。

部屋のレイアウトを考えると、ある程度部屋のデザインに沿ったものじゃないと格好が付かない。PCを設置する場所はフローリングなのだが、これに黒のラックだと、黒が異様に目立ってしまうために、それでは少し居心地が悪い。木目調のものはないかなーといろいろ探していたところ、サンワのラックを発見。結局「SANWA SUPPLY HDS-1SV」というのが大きさとデザインと、搭載するものの位置を考えたときに丁度良いと思った。
上の段にはプリンタを設置して、真ん中は広い空間を作ることで、ディスプレイとデスクトップの本体を設置することにした。その下の台にはキーボードとマウスを置くことにした。最後の下の台には、PCに使うディスクや書物を置くことにして、半分物置のようにしてみた。もちろん、プリンタ用の紙もここにストックを置くことでちょうど良かった。1つだけ難点を見つけるとすると、キーボードを設置する場所にキーボードを置くのは良いのだが、後ろ側にストッパーがないので、気づいたら、キーボードが下に落ちていたということもたまにあったのでこれだけは注意したいところだった。

もし、いまデスクトップを置いている本体を将来ノートPCにした場合には、本体の分だけ横幅が空く。その代わり、ディスプレイはいま使っている19インチでは全然小さいと思われるので、横長の25インチくらいのディスプレイにしてしまうというのもありだろうし、またはそのディスプレイも全部取っ払って、持ち運びしないような、ディスプレイの大きいノートPCにしてしまうのも良いなと思っている。

購入はいろいろ探してみたところ、アマゾンで購入するのが割引率が一番良かったのでアマゾンから購入。ヨドバシやビックカメラで扱っていればよかったのだが、意外に事務用家具というのはこういう量販店では扱われていないようなので、しぶしぶアマゾンから購入した。アマゾンで購入すると、搬入はとても早い時間で行われるのだが、購入決裁後になんらかのポイントにアマゾンは返らないためにあまり使いたくないのだ。


SANWA SUPPLY HDS-1SV
URL : http://www.sanwa.co.jp/product/syohin.asp?code=HDS-1SV
標準価格 : \20,790 (税抜き \19,800)


引越しは大変

なにを思ったのか突然「家を買おう」と思い始め、即効で買った。自分の家は小さいころから転勤族だったので、特に引越しをするということに対してはなんの抵抗もなかったし、どこに住むかというのはこれまでは親が決めていたようなものだったが、今回は自分の金で家を買い、そこに住むようにすることにしたので、なんだかいつもの引越しとはちょっと勝手が違う。これまでもマンション住まいではあったので、庭付きが絶対良いといっている田舎出身の人とは考え方が違うから、今度もマンションにした。どうせ、30年くらいしかここには住むことは無いだろうから、その間にここを本拠地にするというのは別に悪くないなとおもっていた。おまけに今までと最寄り駅は同じなのだが、駅のすぐ傍のところに移動したので、なにをするにも便利なところだというのがまたいい。

引っ越す場所は良いのだが、引っ越すまでの準備というのが本当に大変である。まずは引越し業者の選定から。引越し業者というのはいくつもの最近は存在するので、どこにお願いしたら良いのかというのは大変迷うことになるのだろうが、1社だけじゃなく、今回は5社に見積もりをお願いすることにした。日通・ヤマト運輸・アート引越しセンタ・引越しのサカイ・アリさんマークの引越社である。即効で見積もりをもってきたのはサカイなのだが、同じ条件で各社出したのに、一番高い値段だった。そんな中でも何度も通ってくれて値段交渉に応じてくれたのが引越社だった。これまで、引越社に頼んだことが無いので、どこまでやってくれるのかは本当にわからなかったが、荷物の梱包と開梱まですべて全部やってくれるという条件でお願いしたのに値段が一番良かったからだ。

引越し業者が決まって、あとは引越しをする日の決定なのだが、これは9月の上旬にしようとおもった。というのも、それまでのマンションは賃貸だったのだが、退去するには最低でも1ヶ月前までに通知しないといけないらしく、結果的に9月の下旬までは利用できるようになったので、後片付けなんかも考えると大きな荷物は9月上旬には移動しておくことにしたほうがいいとおもったのも理由だ。結局準備としては1ヶ月以上あったのだが、あとで考えると日付が決まっているのだから、もっとテキパキと片づけを擂ればよかったと思っている。

大枠の荷物の梱包と開梱については業者がやってくれるとしても、新しい家に持っていくべきかどうかという判断というのは家主じゃないと判断がつかない。ということで、結局は業者が引越しの片づけをするまでに、自分たちで要るもの・要らないものの選別をすることと共に、棄てるものはさっさと棄てるということをしなければならないのである。一番大変だったのは書物だった。うちには底が抜けるんじゃないのかというくらい、まぁ書籍類がめちゃくちゃある。たぶん、小さなBookoffよりは多い本と種類が存在するんではないかとおもうくらい存在するのである。これを今回は1/3に減らすことを目標として片っ端から棄てた。中には希少価値のある「火の鳥」の雑誌タイプ(たぶん昭和40年代くらいに出版したもの)とか、ドカベン全巻などなどの全巻揃っている漫画も結構ある。早川ミステリーの本については父親の本だが、これも100冊以上全部棄てた。というより、全部ミステリー好きの友達に郵送で送ったというのが正解である。とにかく、本好きのひとにとっては泣いて喜ぶような本は結構たくさん存在していたが、それを片っ端から棄てた。Bookoffに持って行こうともおもったが、あまりにも古い本は買い取ってくれないという話を直接店から聞いたので、Bookoffに持っていくのは諦め、全部廃棄処分したわけである。

それから考えるべきことは、家具類のレイアウト。どこに何を配置するのかというのはとても重要なことだ。食器棚とか収納棚などのようなものはめちゃくちゃたくさんあったので、これも片っ端から棄てた。しかし、もっていく家具もどこに置くかによって、もしかしたら置く場所によってはその家具が入らないかもしれないからである。だから、何度も新しい家と前の家を往復して、部屋のサイズを結構考えてレイアウトを考えた。それでも、最終的に1つの洋服ダンスが入れようとおもっていた部屋に入らず、当初の予定とは異なり違う部屋に入れざるを得なかったという事象が起きたのは痛かった。

そして、いままではリビングも和室形式で座るときも地べたにすわるようにしていたのだが、今回はソファ形式にすることにした。いままでだったら眠くなったらリビングでも寝られることができたが、ソファだったらそれが出来なくなる。ところが、ちょうど6月にバンコクに行ったときに、ダイニングソファ形式のものがあることを発見したので、それを導入することにした。最初は部屋には小さいかもと思っていたが、入れてみるとちょうど良い大きさだったので、選択が良かったと思う。このあたりは「大塚家具」の項目で記載したいと思う。

家を購入するときも引越し業者を選ぶときも、会社のほうからいくらか補填みたいなのが出たので、それを大いに活用させてもらった。家を買うときには2%分を、引越し業者選択の場合には、割引というよりも特殊サービスを追加してくれたり、割引も交渉によってはしてくれたのである。ローンは組むことはしなかったので、ローンに関する会社からの補填は必要がなかった。

最後の最後まで引越しのときには、棄てるものも棄てるということをあんまり思ったほどできないで、結局は無理やり新しい家に持っていってしまうものもあったが、大抵の場合は、予想以上に廃棄処分をしなければならなくなったものに混ぜて廃棄したのだが、これはあとで記載する引越社の世話にとてもなったのは言うまでも無い。特に、予定以上の廃棄物質が部屋を1つ塞ぐぐらいのものが溢れていたので、これだけ無駄なものが今まで家にあったのかというのを初めて知る。普段から棄てるものはさっさと棄てるのがいいということもわかった。

ただ、問題は引越しを業者に梱包から開梱までお願いしたのだが、業者側はとにかく収納することだけが目的であり、使いやすいように収納するかは別問題だから、あとからどこに何が入っているのかというのを捜索するのがすごい大変だった。あとは、割れ物や金銭的なものは引越し日とは全く異なるときに事前に新しい場所にもっていったのは正解だった。特に金銭的な通帳や保険証や現金は、業者がなにをするかわからないので、新しいところに隠しておくのが一番いいのは最初から分かっていたので、特になくなったものはない。あとは、陶器でも割れたら困るものも事前にぷちぷちのようなもので包んでたくさん運んだのは正解だった。九谷や伊万里の焼き物や、備前などの陶器は小さいながらも価値があるものなので割れたり紛失したら泣きを見るからだ。

とにかく今回の引越しはいつもよりも酷く大変だった。棄てるのが一番大変だったが、それよりも片付けることを知らないひとが、今年は初めて引越しの手伝いをしたから、もうめちゃくちゃになった。なにしろ、自分が収納した場所を全部忘れるので、どこに何を入れたのか、そして何が足らなくなっているのかというのが誰も他に分からなくなっているからである。後は好き勝手に物を収納するので、家全体の使い方をあんまり考えていないで好きなようにやっていることも、いままでどれだけわがままにやってきたのかというのがよくわかったことだった。

2012/09/30

チャンギ空港で見つけたもの

シンガポールのチャンギ空港は、常に新しいアミューズメントか店を開店していないと、チャンギ空港に誰も金を落としてくれないということをよく知っているので、行くたびに新しい店が出来ていることを知るので、結構何度も行っているのにまだまだ厭きない。

今回発見したことは結構あった。行きのチャンギ空港は単なる通り道であるので、どこのどういう店があるのかは全く気にしないのだが、ヨーロッパから帰ってくる場合は、早朝にシンガポールに到着し、シャワーを浴びてすっきりしたあとは、結構出発まで暇なので、あちこちの店を観て廻る時間がある。そんな中でまずは、前回、タイガーバームのチューブ式塗り薬の存在を知ったので、それをまた買って帰ろうとお土産屋に行ってみた。そうしたら、今度は同じタイガーバームから湿布版が売られていることを発見した。タイガーバームといったら、あの独特のクサい匂いのする塗り薬で、それをつけているだけで誰からも「おまえ、タイガーバームつけているだろう?」と丸分かりしてしまうものだ。ただ、そのタイガーバームは効能として良く効くので、塗るのは良いのだが、あの塗っているときに鼻が曲がりそうに成るのがいやなのだが、この湿布版があるとめちゃくちゃ便利だ。なぜこの湿布版が今まで存在しなかったのかが不思議だ。
いつもは第3ターミナルばかりしか使っていないのでわからなかったが、たまに第2ターミナルのほうに行ってみると、こちらも店がだいぶ変わっていた。もともと日本行きやヨーロッパ行きは第2ターミナルをメインに使っていたので、第2ターミナルのほうに来るのは本当に久しぶりである。そこで見つけたのが、高麗人参茶の専門店「正官庄」の店を発見。シンガポールなのになぜ韓国の店があるのかが全く意味不明なのだが、とにかく、心チャンギ空港としては、チャンギ空港を通りすぎるひと、または利用する人に如何に金を落とさせるかという、華人気質をフル活用しているため、なりふり構わずチャンギ空港に出店することを許可しているんだろうと思う。もちろん、韓国の価格よりはだいぶ高い。そりゃぁそうだろう。韓国で売られているものを一度シンガポールに持ってくるわけで、その手数料が上乗せするから、当然高くなる。そんな価格で、誰がこんな空港でわざわざ高麗人参茶なんか買うんだろうと、本当に思うのだが、あまりにも珍しかったので、ちょっと買ってみてしまった。以前よりもパッケージが違うので、同じメーカのものかどうかはわからない。
続いて、帰国日時には、シンガポールが最近始めたF1GPが開催中だったので、空港内にもF1マシンが展示されていた。シンガポールの企業がどれだけF1のチームに出資しているのかどうかは知らないのだが、たぶん出資するより儲けることしか考えていないので、あまり数億のスポンサーとしてどこかのチームに出資しているということは無いんだろうと思う。最近のシンガポールGPは、国の威信をかけて開催しているので、無理やり「盛り上がっている」と国内はもちろんのこと国際的にもアピールしないと客が集まらない。もちろん国外から客を呼ぶのがこのF1GP開催の目的であるのは百も承知。シンガポールは何もないところなので、常に新しいものを開催しておかないとすぐに観光客がに厭きられるわけである。シンガポールを初めて訪れる人はいても、リピーターがそんなに多くないという理由は、シンガポールに何も無いからであるからだ。カジノを作ってリピータを増やしたのもその理由の1つである。リピータが来ない限りは金がシンガポールに落ちないのである。
前からシンガポールのターミナル内では、無料のWi-Fiを利用することは可能である。ただし、利用するには、インフォメーションカウンターで、空港内に吹いているWi-FiのAPのSSIDにアクセスするためのIDとパスワードの取得が必要だ。航空券とパスポートをそのインフォメーションカウンタにていじすることでIDとパスワードが取得することができる。つまり、空港側・およびシンガポール政府側からすると、誰が空港のWi-Fiを利用して、どういう情報をやりとりしているかというのを全部傍聴していることと同じである。IDは最初に利用者情報とリンクしているわけだから、特定メンバをトレースすることも可能だということだ。まぁ、そんなトレースされてもいいような情報しか空港内ではやりとりなんかしないので、決して、空港内で「リークワンユーなんか死んでしまえ」というようなことを言わない限り、捕まることもないし、普通に利用することは可能だ。

それから2012年9月25日から最近流行のLCC用のターミナルがチャンギ空港で開港するようで、これにより、チャンギ空港は3つの一般航空会社のターミナルと、格安航空会社用の1つのターミナルというのが運行されることになった。LCC用のターミナルというと、エア・アジアなんかが対象になるのかと思っていたら、もっと格安の航空会社が利用できるためのターミナルである。9月25日の時点で利用する予定の航空会社は、Berjaya Air(J8)Cebu Pacific Air (5J)Firefly (FY)Mandala Airlines (RI)Southeast Asian Airlines (DG)Tiger Airways (TR)の6つの航空会社が利用とのこと。今後はどれだけn航空会社が増えるかが見ものだ。
やっぱり空港に店を出してしまったのは失敗じゃないのかと思ったのは、 美珍香のBBQ肉を空港のコンコースに出店していることだろう。これ、コンコース内に肉の匂いが強烈に充満している。この匂いは結構離れているところからも臭うのですぐわかるとおもうのだが、清潔第一をモットーとしているシンガポールでよく許可を出したものだと感心する。当の本人たちは、匂いが充満しないように設備を強化しているということのようだが、甘いわ。匂いの出るものをコンコースに出すのは、空気の流れがあるから実は良く目立つのである。それで臭わないようにしているからというのは、よほど匂いに鈍感なんだと思う。
さて、次にチャンギ空港に来たときにはどういうものができているのかみものだな。

Chez Amuse (ロッテルダム)

デルフトで夕御飯を食べるというのもありだったが、あまりにもなにもないところだったので、結局はロッテルダムまで戻ってから御飯にしようかと思った。デルフトからロッテルダム自体はそんなに遠くないので、井の頭線で吉祥寺から渋谷に行くような感覚と同じである。しかし、ロッテルダムに到着したあとも、最初に行こうかなとおもっていたレストランが、なんと満員で、お店の人に聞いたら「いま満員なので21時ごろに来たら良いと思うよ。」といわれた。そこでしばらく時間を潰すつもりで、あちこちうろうろしていた。再びお店の方に行ってみようかと思ったのだが、もう行くところも無いので、隣りのカフェで時間が来るまで待っていることにしたら、なんとその店にレストランの人がやってきて、「ごめーん、今日は21時で店を閉めることにした」と言われてしまった。なんじゃいっ、ごらぁー。だったら最初から今日は無理と言っとけ!無駄な時間が過ぎてしまっていて、その間に他のレストランを探すという手段もあったのに、それができなかったのは不覚。

そこでアムステルダムで発見したアルゼンチンからやってきた焼肉屋であるGauchosに行こうと思っていて、そちらに移動してみた。しかし、こちらも人気店であるために、どうみても入口にすごい人数が並んでいることを見てしまったため、それを見たらもう入る気がなくなった。

困ったのはそれ以外に持ち駒として、事前にどこにレストランがあるかというのを知らなかったので、本当に困ってしまった。ロッテルダム最後の夜だというのに、しょうもなくご飯を食べないというので終わりというのはダメだと思っていたので、なんとかして探そうと思ったのである。ホテルに近いところの広場にある観光客用のオープンスペースのレストランが何軒かあることは知っていたので、そちらに仕方なく移動する。どこのレストランもそんなに期待するようなところはなかったのだが、その中でもまぁ良いだろうとおもったところにしたのがChez Amuseというところ。

普段は普通のカフェだったりするのだが、別にカフェがメインではなく、ちゃんと御飯も食べられる。オープンスペースになっているデニーズみたいなものだ。Chez Amuseがあるエリアでは、この店だけ結構人が入っていたので、なにか違うのかな?とおもったのが選択の理由。だから安心して入ったというのもある。すっからかんのような店にはさすがに入りたいとは思わないからだ。
この店も、セットメニュというのは存在していたので、それを選択したのだが、もちろんア・ラ・カルトで選ぶことができる。でも、ア・ラ・カルトで選ぶよりは、セットメニュのほうが断然安いのでそちらのほうで選ぶことにした。1人あたり3メニュ(前菜・メイン・デザート)を選んで27.50ユーロというのはお徳感満載だ。ただ、いまは円高だからいいかもしれないが、これが一時期のように1ユーロ180円くらいだったら、このセットメニュも選ぶことはなかっただろうと思う。やっぱり今の時期じゃないと円高の恩恵は受けられない。

今回選んだのは下記の通り。

    ・ Salade Nicoise : (単品なら) EUR 10.50
  ・ Vissoep (fish soup) : (単品なら) EUR 9.50
  ・ Tonijn met gamba's en linguini : (単品なら) EUR 19.50
  ・ Biefstuk met zomergroenten : (単品なら) EUR 16.50
    ・ Creme brullee : (単品なら) EUR 6.50
  ・ Tiramisu : (単品なら) EUR 8.00

まさかロッテルダムでフランス・ニースの名物サラダ料理である「サラダ・ニソワ」が出てくるとは思わなかったので、これを選ぶ。魚のスープは、見た目はそんなに美味そうに思わないのだが、ブイヤベースみたいな濃厚のシーフードスープであることは分かった。もう時計は22時を廻っていた頃だったので、何を食べても美味いとおもってしまう時間帯であるのは言うまでも無いのだが、このまま食べないで寝ていたら、きっと深夜に腹をすかしてうなされていただろうと思うと、遅い時間でも食べておいて正解かなと思った。
 
メインは、骨付きビーフステーキと豚肉が載ったリングイネを食べてみた。別に感想を述べるほど特徴のあるものでもなんでもないのだが、腹が減っているので、結構満腹だし美味く感じたし。しかし、ここまでずっと肉料理ばっかり食べていたので、さすがにそろそろ魚肉を食べたいとおもっていたのだが、残念ながらこの店はろくな魚肉がなかったので、注文しないでいた。
 
 
デザートは普通にクレーム・ブリュレとティラミスである。
 
店全体は悪い雰囲気ではないし、ここはデニーズだ!と思えば、お気楽に入れるところである。気になっているのは、店員の多くが中国系が多かったこと。なぜかロッテルダム全体では、中国系のひとたちをよく街中でみるのだが、そういう人たちはどこで何をしているんだろうと思っていた。こういう店で日銭を稼いでいるんだということを知る。そして、どうして中国系のひとはぶっきらぼうな対応をするんだろうか?しかし、欧州人の場合はどんなお客さんに対しても丁寧に対応をするところが良い。

Chez Amuse, Rotterdam
URL : http://www.chezamuse.nl
Address : Karel Doormanstraat 284-286
Phone : 010 - 214 18 78
E-mail: info@chezamuse.nl

プリンセンホフ博物館(デルフト)

プリンセンホフ博物館(Museum Het Prinsenhof)はもともと修道院としての機能をもっていた建物だったのだが、オランダの各州がスペインから独立するために戦ったときに先導した立役者が、その後のオランダ王国の基礎を作ったウィレム1世であり、そのひとが執務兼住居として使っていたのがこの建物である。1572年から1584年と意外にもそんなに長くは無い。なぜなら、ウィレム1世は自宅であるこの家でフランスのカトリック教徒に銃殺されたからである。

館内に入ると、主にウィレム1世の功績に関する展示が所狭しと飾られている。特に、スペインと戦ったときの肖像画や風景画については、その後の歴史を知るためにもすごく有益であるために、ぜひ彼の生き様や生き方を知りたいのであれば、この建物を訪問しないでは語られない。
最初のほうはオランダがスペイン統治下にあったための名残として、神聖ローマ帝国皇帝カール5世のことが紹介されていたりするのだが、まぁそれはオランダの歴史を知るためにはどうしても避けて通れないところだとはいえよう。
 
オラニエ公ウィレムの銅像が出てきたあたりから、ちょうどこの建物の見所が増えてくる。
特に、オラニエ公が銃殺されたところの階段では、弾痕が壁に残っているし、またオラニエ公を撃った鉄砲がそのまま展示されている。その生々しさというのは、傍に立ってみると、そこでは逃げ場は無いなというのがよくわかるし、きっと至近距離で撃たれたんだろうから、即死だったことは否めないなとはよくわかった。面白いのは、その銃殺されたときの事件を、新聞形式で紹介しており、それを電子化して読めるようになっているところだろう。当時は新聞があったのかどうかは知らないが、もし、新聞が存在していたら、たぶんこういう見出しになっていたんだろうというのは想像できる。
 
 
 
この建物の中で一番広い場所が上の階にあるのだが、そこの大広間はレセプションルームとして使われた模様である。この部屋の壁には、オラニエ公のほかにオランダを統治した各種の有名な絵画が掲載されているので、これを鑑賞するのも楽しいだろう。
 
 
 
そのほかは、ここデルフトが陶器の有名な場所なので、その陶器に関する紹介としてくつかの作品があるのだが、これは見る価値がほとんど無い。デルフト自体はいい陶器を作っているところだとは思うのだが、デザインとしての白・青の色彩が、すごいボケているものばかりなのだ。だから、もっといい作品の皿等があったとおもうのだが、それを選ばなかったこの博物館はもうちょっと頑張って欲しいところだ。
 

プリンセンホフ博物館(Museum Het Princenhof)
URL : http://www.prinsenhof-delft.nl/ (日本語版あり)
Address : Sint Agathaplein 1
Phone : +31 (0)15 260 23 58
Open : 11:00~17:00(火曜~日曜)

旧教会(デルフト)

デルフトの旧教会(Oude Kerk)は新教会のときに入場券を買ったものをそのまま保有していれば、入館ができる共通券形式だ。それはいいのだが、ここの教会はなんだか変な感じがすることばかりである。

パッと見では、立派なステンドグラスもあり、巨大なオルガンもあり、中央部には祭壇があるのだが、どれもこれも変なのだ。
 
 
 
まずはステンドグラスだが、キリスト教に関するもの、またはオラニエ公に関するものがデザインにされているのであれば、それはキリスト教国家にはありがちなことだとおもうので理解できよう。しかし、ステンドグラスの一部のデザインは、別に教会である必要がなく、一般的な建物であればいいじゃないかとおもった量子力学の基本方程式「E=MC^2」が書かれていたときには、「えっ?一体、この教会はいつ構築されたんだろう?」と思った。
主祭壇の位置だが、普通の教会は入口から一番遠いところに半円形の形で祭壇があり、よくありがちなのは天蓋があったりするものだとおもうのだが、ここの主祭壇は、教会のほぼ中央で壁側に存在する。要は縦長に見える教会なのだが、実は横長になっている教会なのだ。だから、祭壇と客席のところが異様に短いし、近い。
 
 
でも、この教会を中心とした街全体を見るような景色を遠目から見るのが一番絵になる。

デルフトの旧教会 (Oude Kerk)
URL : http://www.oudekerk-delft.nl
Address : Heilige Geestkerkhof 25

新教会(デルフト)

デルフトは、オランダがユトレヒト同盟によって軽い複数の州の結合が決まったときに、統率的な役割を演じることになったオラニエ公ウィレム1世が住んでいたところでもある。だから、デルフトは陶器の町というよりも現在の王家とかなり深い街でもあるのだ。それを納得させるものがデルフトにある新教会(Nieuwe Kerk)なのだが、この教会にはオラニエ家の代々の王およびその親族が葬られているところなのである。王への宣誓をする場合には、デン・ハーグで。死んだらデルフトが王にとっての舞台になる。
 
 
 
歴代の王が葬られているからということもあるのだが、普段の新教会では、ここに歴代の王の紹介と、その歴史についてがパネルで紹介されている。それを読んでいくだけでオランダの歴代の王を知ることができるのだが、ハプスブルグ家と違って、顔に特徴がないから、すぐに顔を忘れてしまうのである。今の女王のベアトリクスくらい強烈な顔ならば覚えていられるだろう。
教会はプロテスタント教会なので、祭壇らしいものが存在しないのだが、キリスト教の教会というよりは、ここは本当にオラニエ家を祀っている場所であり、それをみながお参りのためにやってくる場所というような建物になっているとしか思えないようなつくりだ。全くキリスト教の匂いがしないのである。どちらかというと、オラニエ家の礼拝堂といったほうが良いかもしれない。祭壇がありそうな一番入口から遠い場所に、ウィレム1世の墓が別枠になって見られるようになっている。さらに奥には大理石でできたオラニエ家の象徴を意味するような巨大な置物もあるので、それを見るのも良いだろう。四角形になっている4つの角にはそれぞれのギリシャ神がいる。
 
 
ステンドグラスにも実はウィレム1世の像があるのだが、それに気づいた自分が凄い。
でも、他のステンドグラスもプロテスタント教会なのに、かなり派手めに作られているので、それを見ているだけでも溜息がでそうだ。
しかし、意味がわかんないのは、この教会に、ベアトリクス女王の妹でプリンセス・マルフリーテ(H.K.H. Prinses Margriet)の顔をモチーフにしたステンドグラスがある。顔、手・蝶の3つのアイテムを1つのステンドグラスで表現しているものである。下品ではないのだが、この教会のイメージには全く合わないので、誰もコメントしないのかな?と本当に疑問だ。これは Annemiek Punt による作品である。
広場を挟んで対面にあるのは市庁舎。内部の観覧もできるのだが、どこから入れば良いのかわからなくて内覧は結局しなかった。しかし、青い屋根に、紅い窓枠というのは遠めで見ても結構綺麗に見える。

デルフトの新教会 (Nieuwe Kerk)
Address : Markt 90
Open : 9:00~18:00
URL : http://www.nieuwekerk-delft.nl
Admission Fee : EUR3.50