2009/10/06

ベトナムの飲み物

ベトナム滞在中には何度か現地のスーパーに行って、食べものや飲み物をいろいろ買い漁った。その中でもベトナムは結構飲み物に関しては、文化的に高い物をもっているところだというのを感じた。いくつか紹介したい。

・ミネラルウォーター / Nuoc Uong Dong Chai

地元のコープから発売されているミネラルウォーターで、結構安い値段で売られている。一番多く出回っていたミネラルウォーターは、ペプシコーラから今年3月くらいから発売されているAQUAFINAだが、これは外国産だからかもしれないが、高い。ホテルで無料配布されているミネラルウォータとしてはAQUAFINAだが、こんなのは普通のベトナム人は飲まない。一般的なベトナム人の愛飲されている水といえよう。味はこれと言って特徴はなく、飲みやすい水だ。硬水なのか軟水なのかよくわからない。ただ、自分達は1.5リットルのペットボトルを買ってきて、そのまま紅茶と緑茶のティーバックを持っていたので、それを数個ずつ放り込んで、大量に飲めるようにした。ミネラルウォータは多く買っても全然困らない。いろいろな使い道として利用できるからである。・ハーブティー / Dr. Thank

ハーブティーのイメージとは全く掛け離れたデザインになっているのがDr.Thankだ。Dr.Thankって一体誰だよ!と言いたくなるようなふざけたパッケージだ。このパッケージからだと、どちらかというと名前が似ているからかDr.Papperに近いと思うのではないだろうか。だが、味としては、ハーブティー言うより、後味の悪い甘味の強い紅茶というのが正直として印象だ。個人的は、こういうふざけた味の飲み物は好きで、蒸し暑い外から帰ってきて、シャワーを浴びたあとに涼しいクーラーの効いた部屋で飲むにはちょうどいいものだと思った。飲んですぐ思ったのは、Dr.Pepperのような飲んだあとの意外に変な味というものだった。結構どこでも売られているのでお試しあれ。・キウイジュース / Sundrin Buah Kiwi
・苺ジュース / Sundrin Strawberi

どちらも100%フルーツジュースで、アメリカのフルーツジュースメーカーSunkistのような感じ見えるが、全然違って、Sundrinという会社が作っている。キウイもイチゴもどちらも100%なので、絞った汁そのままの味がして、ほかになんにも添加物が入っていないことがすぐわかる。ただ、味が濃すぎて、一気に全部飲み干すというのは難しいと感じた。紅茶やコーヒーなどのありきたりな飲み物で飽きた場合に飲むのであればいいかもしれないし、朝食を取らない人であれば、その辺で買ってきたパンと一緒に朝食として飲むのはいいかもしれない。・ローカルビール / Huda Beer

特にフエだったと思うが、ビールと頼むと、まず最初に出てくるのがこのHudaビールだ。ベトナム独自のビールで、とにかく出店で買うとめちゃくちゃ安い。缶ビール(350ml)一本でだいたい8000ベトナムドンくらいだ。もちろん海外のブランドもたくさん手に入る。一番手に入るのはカールスバーグかハイネケンだ。その次にタイガービールが手に入る。でも、どれもこれもフダビールに比べればめちゃくちゃ高い。味はどうかというと、苦味はほとんどない。すっきりしたチェコビールのような感じだ。ビールを飲まないフランス統治下で作られたのかどうかわからないが、日本の「喉越し~」と叫んでいるような刺激のあるようなビールではないことは確かだ。日本人が飲むと、少し物足らないと感じるかもしれない。他にベトナムには、「333」というローカルビールがある。読み方は「バーバーバー」というので、ベトナム語を全く知らない人でも、ビールを飲む人間であれば、数字の3だけは覚えることができるビールだ。こちらもフダビールと同様、地元では人気のビールなのだが、値段はフダビールとほぼ同じだが、若干333のほうが高級感があるようなイメージがあるようだ。333は置いてあるバーやレストランはあっても、フダビールが置いていないところは多い。

・ダラットワイン / Vang Dalat Excellence
・ダラットワイン / Chateau Bouscaillous Dalat Winery

ベトナムはフランス文化を継承している場所でもあるため、フランス人が持ち込んで根付かせようとしたものの1つとしてワインがある。ベトナムのワインを概してダラットワインというのだが、これについては、好き嫌いがあるに違いない。いろいろなブログや紹介サイトを見たところ、意見はかなり分かれていると感じた。たぶん、基礎となっている葡萄の種類は一緒なのだと思う。ところが、葡萄が成長する場所は、決まって乾燥・温暖という場所でいい葡萄がとれるのであって、高温・多湿のベトナムであれば、同じ品種であっても出来上がる葡萄自体が違うものになっちゃうんじゃないのかと思った。それにより、生成されるワインも当然期待したような味にはならないのではないだろうと思う。だから、ボルドーあたりの濃厚な渋い赤ワインをベトナムで期待しようと思ってはいけない。ワインの好き好きも個人差があるのだろうと思うのだが、ベトナムのワインはベトナムの料理と合わせて飲むと飲みやすいのであって、晩酌のつもりとして単独で飲むと、ワインが紳士的に振舞ってくれないために、飲みにくいものと感じることだろう。

2種類のワインを当地と日本帰国後で飲んでみたのだが、Excellence というほうはまだ飲めるとしても、赤ワインのほうは飲めた代物ではなかった。ただ、スーパーで買ったExcellence は95000ベトナムドンだった。日本円にすれば、ボトルなのに500円しかしないから激安と言えば激安。・ベトナムコーヒー / Linh's Coffee Espress Roast
・ベトナムコーヒー / Rossi Truc Tam Coffee
・ベトナムコーヒー / Ca Phe Hoa Tan Vinacafe

ベトナムといえば、ベトナムコーヒーが結構有名。その飲み方がまた独特なので、ベトナム料理屋にいくと必ず頼むというひとは多いことだろう。日本のインスタントコーヒーのような作り方とは異なり、直接カップに挽いたコーヒーを入れるのではなく、カップの上に載せた独特のステンレス製のフィルターを経由して、濃いコーヒーが注がれるものだ。なぜあんな飲み方をしようとしたのか謎だ。そして、さすがコーヒー文化のところであるために、スーパーにいくと、コーヒーの種類がたくさんあって、どれも家庭ですぐに使えるように、ステンレス製のフィルターも一緒についているのが面白い。もちろん、フィルターを使わないように、ティーバックスタイルになっているコーヒーもあるので、どちらかというと、このほうが日本人としては飲みやすい。家に帰ってみてフィルター形式のコーヒーを試してみたのだが、おまけについているフィルターのつくりが悪くて、ステンレスとステンレスが擦り合わさるときに、歯軋りしたくなるような音がでて気持ちが悪い。あと、ベトナムコーヒーの特徴であるのだが、フィルターに穴が開いているのはいいのだが、この穴がとても小さく、なかなかフィルターを通して注いだお湯が全部カップに落ちない。かなりの時間を待たないとカップにコーヒーがたまらないので、飲むときには結構冷めている状態になるのは否めない。
人によってはストレートで飲むのではなく、コンデンスミルクを注いでミルクコーヒーにして飲む場合もあるが、個人的にはストレートで飲むほうが好きだ。

・蓮花茶 / Tra Sen Tui Loc Lotus Tea
・蓮花茶 / Tra Xanh Huong Lotus Green tea
・蓮花茶 / Nam Nhien Tra Sen
・蓮花茶 / Tram Ann Tra Sen

ベトナムでは紅茶や緑茶よりも、どちらかというとお茶といえば蓮の花茶が好んで飲まれる。伝統的なベトナム料理屋に行くと、お茶と選んだ場合には、緑茶ではなく、自動的に蓮花茶が出てくるから不思議だ。蓮花茶なんて、中国のものかと思っていたのだが、ベトナムもやはり北部は中国に近いためにお茶の文化であるのだろう。今回のベトナム良好ではハノイには行かなかったが、徐々に北部文化が南部にやってきているのか、南部のホーチミンでも当然蓮花茶は飲まれていた。面白かったので、茶葉タイプのやつとティーバックタイプのやつと、いろいろ買ってきてみた。

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