2009/10/04

ベトナム滞在で見つけた音楽

今年3度目(?)の夏休みに初めてのベトナム旅行に行った。このベトナムは自分の中でなにか新しい渡航地を発見したくらいの喜びがあり、またベトナムに行かねばならないという思いをもって帰国することができた。

そんなベトナム旅行は、普段忘れている分野への接触も実はあった。そのなかの1つが音楽で、ここしばらく音楽系としては何が流行っているのかぜんぜん気にしなくなってしまい、昔聞いていた音楽をまた再度聴きなおしていることが多かった。ベトナムのテレビチャネルは思った以上に多いのだが、どれもつまらない。一番の原因はベトナム語がわからないからということもある。となると、聴いて言葉がわかるような海外向けNHKや英語放送となるのだが、CNNやBBCなんかを見ても面白みがないわけで、数あるチャネルをガチャガチャ廻していたところ、香港のスターチャネル系が放送している「Channel V」というのをやっているのを発見する。

最初、Channel Vというと、台湾の音楽系エンターテイメント放送局のことかと思っていたのだが、実はこれも香港の系列の子会社であることがあとでわかった。でも、台湾と同じように朝から晩まで音楽ばっかり流している放送局であることは言うまでもない。それで、たまたま見ていた時間帯が、Channel Vが選んだ(?)カウントダウン番組だったため、東南アジアで何がいま流行っているのか、具体的には香港かシンガポールで何が流行っているかを反映した番組であることは言うまでもない。香港だと確信できないのは、テレビに登場するVideo Jockeyがどうみても広東系中国人ではなく、中華系のマレーシア人かシンガポール人にしか見えないくらいの顔の濃さだからだ。さらにいうと、ちょうど週末にF1のシンガポールグランプリが開催されるため、その宣伝をバンバン放送していたからだ。シンガポール人にとっては金に任せてF1を呼び込んで、これで自分たちも金持ち国家だと自慢したいところだろうが、ヨーロッパから見ると、シンガポールも香港もベトナムも変わりなく見えていることをわかっていない。

さて、そんなChannel Vを見ていると、洋楽だけのカウントダウンかと思っていたらそうではなく、アジアのアーティストもランクの中に入っていることがわかった。そのランクインされた曲・・っというよりもアーティストのほとんどが知らないことに愕然とする。唯一知っていたのは、あとで記載しようとおもうMadonnaだけだった。

放送の仕方は、MTVのTop20 Video Count Downと同じようなもので、カウントダウンしながら、今流行の曲のプロモーションビデオを放送するというものだ。その中で気になったものを記載したいと思う。

Madonna - Celebration
The Black Eyes Peas - I got a feeling
Lady Gaga - Paparazzi
・Shakira - She wolf
・Super Junior - Sorry, Sorry
・SNSD - Tell Me Your Wish(Genie)

上記4つは洋物。下2つは韓国の人たちだ。洋楽のほうはウケそうな曲調だとおもうし、別途それぞれの曲の入ったアルバムでレビューしたいと思う。気になったのは、韓国系の曲がカウントダウンに、それも上位に入っていることだ。韓流ブームはまだまだ東南アジアでは廃れていないということなのだろうか?日本ではドラマはほとんどもう飽きられている領域になって折り、音楽の分野は東方神起を中心に、徐々に日本にも浸透しているのは知られている。が、事体は予想以上に韓流音楽ブームがアジアを席巻していることがわかった。ちなみに日本の音楽が1曲でもこの週のカウントダウンに入っていなかったのは、不思議でならないし、もう日本の音楽はブームから過ぎ去られたのかもしれない。

同じChannel Vの別の番組で、韓国音楽 vs 日本音楽というのを、対決形式でそれぞれのヒット曲を放送していたのだが、あまりにも韓国系の音楽のほうが印象深くて、日本の音楽としては何が紹介されていたのかすっかり忘れてしまった。

一番びっくりしたのはSuper Juniorで、恥ずかしながらこのグループのことはまったくといいほど知らなかった。プロモーションビデオを見たときに、韓国人らしからぬ顔つきの人たちが出てきていて、ほんとうにこれが韓国人なのだろうか?と疑ったくらいである。最初に彼らを見たときには、中国語の曲じゃないし、もしかして、これは広東語か?だから香港系のグループ?とおもっていた。放送していたときに、中国語の字幕が出ていたからということも、勝手にそう考えさせられた所以だろう。あと、お世辞じゃないが、彼らの動きがカッコいいのである。曲もノリがよく、一度聞くとフレーズを覚えてしまうようなのだから、これはウケるにきまっている。

何度か彼らのプロモーションビデオがChannel Vでかかっていると、何か変なところがあるということに気づいた。彼らの人数が正確には何人いるのかちっともわからないのだが、それが問題ではない。そして彼らは見た目はカッコいいし、踊りに切れがある。ただ、気になるのは、その中に「どうして、デブでブサイクなお前がこのグループに入っているのだ?」という人がいることに気づく。気づいたあとは、メインで歌っている「自称・韓国一カッコいい男」なんかどうでもよくなって、後ろの方で踊っているデブが気になって気になって仕方なくなってしまった。デブでブサイクなので、ほかのカッコいい人に比べると、アップで写る時間もメインで写る場面も少ないのだが、それでも気になってしまうのである。これもまさしく「ひとえちゃん効果」のひとつなのかもしれない。こういうブサイクがいるからこそ、ほかの普通の顔をしたひとたちがカッコよく見えてしまうのかもしれない。

その気になるデブとは、Super Juniorの構成メンバの1人である「シンドン」というひとだ。韓国系のエンターテイメントニュースサイトを改めてみると、本当になんでこいつがメンバーに入っているのかが、ますますわからなくなる。調べてみると、もともとはコメディアン志望として芸能界入りしたひとらしいので、やっぱり最初から歌って踊れるエンターテイナーとして活躍していたわけじゃないことがわかった。そうなると、ますますプロモーションビデオの中での彼の動きに、すこしぎこちなさがあるようにも感じるし、一部、このデブがグループの一番前で踊る場面が出てくるのだが、思わず「おいっ、デブ邪魔!」とテレビ画面に向かってツッコミを入れたくなった。このデブがデブ過ぎるのと、ほかのメンバが細すぎることによる相対効果で、デブがデブ以上にデブに見えるのである。

気になるようであれば、こちらのビデオをごらんあれ。








さて、次に気になったのはSNSDの曲だ。プロモーションビデオとしては何の面白みもへったくれもないのだが、出てきた女の子たちが「これは、モー娘。のパクリだ」と思わず唸ってしまうようなグループだからだ。曲がパクリというわけじゃない。化粧の仕方がパクっているように思えるのである。韓国系のひとたちの化粧はどうしても垢抜けないような仕方をして、女優さんや歌手が出てきていたことの印象があったので、この子達の化粧を見たときに、「いよいよ世界を目指すために世界基準の化粧にしてきたな」と感じた。

曲としては何を言っているのかぜんぜんわからないので、あとで歌詞を調べたいところではある。さらにわからないのは、Genieという副題ならぬものがついていて、これがいったいなんなんだ?という疑問が残っている。しかし、曲調は覚えやすいメロディーラインだとおもうし、たくさんのひととカラオケで歌うのであれば、韓国語がわかれば歌うのは楽しい曲だろうなと思った。

ただ、プロモーションビデオは芸がない。まぁ、こちらをごらんあれ。









冒頭でも記載したが、今回のベトナム旅行の際に、結構韓国系音楽が健闘していることがわかったことが驚きの収穫だった。でも、韓国系の音楽を好んでこれから聴いてみたいかというと、それはNGだ。帰国後、Super Junior の曲がたくさんネットに転がっていたので、最新版のSorry, Sorryが入っているアルバムも聞いてみたのだが、Sorry Sorry 以外はたいしたことがないという印象を持ってしまった。というのも、Sorry Sorry があまりにも良いできばえだからなのである。これに適うものは同じアルバムのなかに発見できなかった。

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