2007/11/10

タイガー航空の韓国拠点会社誕生

シンガポール航空系の格安航空会社、タイガー航空は近く韓国に格安航空会社を設立し、来年にも本格的に北東アジア地域で格安航空路線を開設する。韓国最大の仁川国際空港がある仁川市と共同出資で新しい航空会社を設立するとのことで、仁川国際空港を拠点に日本、中国、ロシア、モンゴルなどに路線を広げる予定なのだそうだ。

新会社は「仁川タイガー航空」。仁川市と韓国の投資家らが51%、残りをタイガー航空の持ち株会社タイガー・エビエーションが出資する。当初はエアバスの中型機「A320」5機体制で運航する。両者は航空会社としての認可を得るため、近く韓国政府と交渉を開始し、北東アジアの格安航空会社としての認可を得る計画だ。

しかしながら、韓国では大韓航空とアシアナ航空が国際路線をほぼ押さえており、既設の済州航空はソウルと済州島などを結ぶ路線を運航している。タイガー航空や仁川市は新格安航空会社設立で利用者の航空便の選択肢を広げられると期待しているが、どこまで既設のメガキャリアと張り合えるのかは、未知数だといえよう。

タイガー航空はシンガポールを拠点にインドやオーストラリア、東南アジア、中国南部に路線を設置済み。韓国での新会社設立で東南アジアの格安航空網が日本を含む北東アジアに拡大することを目的として設立を計画したようだ。同じように、東南アジアの全ての主要拠点間の空路を確保したマレーシアの格安航空会社であるエアーアジアとの格安航空会社間の競争も、今後の動きとして注目ではあるが、東南アジアだけだと共倒れになることを恐れて、ビジネスの分散化をするために北東アジア圏に注目した格安航路の確保を早めに手をうとうとしているのだということも言えよう。

一方、日本は現在政府主導によって、地方空港への国際航空便の乗り入れ緩和に動いており、将来、仁川タイガー航空が日本の地方空港に乗り入れる可能性がある。すでに、主にアシアナ航空が日本の地方都市とソウルを結ぶ航路をいろいろなところで確立しているのだが、それと同じようにソウル以外の国際航路を造ろうとしている動きはある。最近では、中国東方航空や中国国際航空が、まだまだ数は少ないわけが、地方と中国航路の確立もあったりするので、今回の仁川タイガー航空の地方進出がこの地方の国際空港化へ拍車が出てくるのかどうかは疑問だ。

香港よりマカオの勝利

いま、マカオが本当に熱い。

香港とマカオはその境遇が似ているために、しばしば兄弟のように扱われてきたのだが、その発展性からは香港のほうが成熟度が高くなってしまったので、マカオのほうがどうやら香港に比べると田舎に見られてしまっていたのは仕方がない。その反面、香港はイギリス統治時代のものは、現代的になってしまったために何一つ残っておらず、土地がもともと狭いために、歴史的建造物がことごとく無くなってしまっているというのは、観光客にしては面白くないところだろう。香港は、ショッピングとグルメだけでしか、観光客を集める「ネタ」が無くなってしまっており、リピータは未だに多いのだが、明らかにそのうち飽きが来るのは目に見えている。

ところが、マカオの場合、旧宗国であるポルトガルの雰囲気がまだあちこちに残っており、アジアの中のヨーロッパを堪能できるところは、香港と違い、観光都市として力を入れるネタとしては豊富さがある。文化的知能度数が低い中国人たちにいわせると、そんな文化的遺産は別に興味が無いために、マカオは1日いけばつまらないところだという話は、どこの国出身の中国人に聞いても同じようなことを返答してくる。ところが、文化程度の高い人間から見てみると、こういう歴史的遺産が残っているところこそ、じっくり観光として廻る要素が多くて、1日ではとてもじゃないけど観光としては廻って歩けないくらいのものだ。何を持って1日で歩けると行っているのか、文化的な興味を全く持っていない人たちに聞いてみたいところである。

香港に比べるとそのアピール度がいまいちかけてきたマカオであるが、観光都市としていよいよ本格的になってきたといえよう。8月末に出来上がったアメリカ系の巨大カジノである「ベネチアン・マカオ」の完成以来、中国本土からの金に目を眩んでいる中国人が大量にギャンブルをするためにやってきている。金のためなら何でもやり、金のためならどこにでも行くという中国人伝統の行動であるため、これは納得だ。もともとマカオは、カジノの場所としても昔から有名であり、いまではラスベガスを抜いて、世界一のギャンブル地域としてその知名度は高い。シンガポールがマカオの真似をして、観光客誘致のためにカジノを造ろうとしているのだが、所詮、二番煎じであり、アクセスの便利さをアピールしたりしているのだが、シンガポールに行こうとする手間やカジノ以外として楽しめる娯楽が全くないシンガポールは、マカオの真似は出来ないのだろう。所詮、あそこは人工都市だからだ。

マカオの本格的な観光誘致の結果どうなったかというと、2007年9月にマカオを訪れた観光客の数が、前年同月に比べると29.6%も増加し、217万人にも達したらしい。それも香港を訪れる数よりも上回っているとのこと。香港は9月の観光客数が210万人。マカオへの航空路線というのは、まだまだ発展途上段階なので、だいたいの中国人以外の観光客は香港経由でマカオに入ると思われるが、そう考えると、やはり中国本土から香港を経由せず、陸路と海路を使って直接マカオにやってきている中国人が多いことを示している。

こういう結果が出てきた場合に、次に何が起こるかと言えば、今度は香港側の反撃だろう。香港への観光客の伸びがないとの危機感から、香港政府は外国人がとくに香港に金を落として欲しいわけなので、なんとしてもマカオへ行く客を香港に戻そうとするか、またはマカオと共存して、香港にさらに観光客がくるような施設を建設するようなことをし始めることだろう。いずれも、いまのところは、なんちゃって成金が多くなってきた本土にいる中国人を対象とするビジネスをどのようにうまく取り組めることかということだろう。
マカオは本島ではないタイパ島のほうがまだまだ発展できる土地が余っている。そこを活用することで、さらに観光客を呼ぶ込もうとしている。ポルトガルの文化と中華文化の素晴らしい融合を見せているマカオを、あのままの形で発展していってほしいし、間違ってもシンガポールみたいになんだか分からないモザイク人工都市にはならないでほしいものだ。

キウィとマンゴのヨーグルト


いろいろな味のヨーグルトが今まで発売されていたのだが、個人的には、これが一番待ち焦がれていたものだと思う。大好きな、キウィとマンゴを組み合わせたヨーグルトだからだ。それも、キウィといっても普通の緑のキウィではなく、ゴールドキウィと言われる果肉が黄色の果物を使っている。だから、見た目としては、マンゴーの果肉かなと思ってしまうことだろう。実質には、マンゴーの成分は、マンゴーの果肉が入っているわけじゃないらしく、マンゴーピューレを使うようだ。

どちらも甘味としては超凄いものを使っているので、子供向きとしてはとても興味が湧いてくるヨーグルトだと想像できる。森永乳業より11月20日から発売される「ぷちぷちとろりフルーツとヨーグルト」が待ち遠しい。

東京・大阪競争路線

東京と大阪間を仕事で移動している人はとても多いと思う。そのときに、新幹線で移動するのか飛行機で移動するか、その選択は皆さんはどうしているのだろうか?来た電車にさくっと乗れる感覚としては新幹線は便利だし、本数も多いし、前もって予約をする必要もない感覚は新幹線が良い。それに、もちろん街中に到着するわけで、そこから最終地への移動も基本的には電車で行けば便利である。しかし、新幹線で大阪に行くまでには最も早くても2時間半も座りつづけなければならないのは苦痛だ。座ったら、そのままお休みなさいと出来る自分としては、これは別に苦ではないのだが、一般的にはこの移動は苦痛だろう。

反対に、飛行機の場合、乗っている時間はたぶん40分くらいしかないのだが、出発前の15分前までにはチェックインをしなければならないし、空港も辺鄙なところにあるので、そこに移動するのにも時間がかかる。ましてや予約をしていないと、ふいっと乗ろうと思っても乗れなかったりするし、新幹線の場合は予約した新幹線に乗れなくても、それを自由席券として別の電車に乗ることは出来るのだが、飛行機ではそれが出来ない。こういう不便はある。さらに、いままで新幹線より値段が高かったという、まったく新幹線との競争を考えたときには、何一つメリットがないというのがしばらく続いていた。

しかし、ここに来て、いよいよ航空会社が新幹線とまともに料金競争をすることを宣言したようだ。新幹線で東京から新大阪までの料金は、片道14050円。これは「のぞみ」での料金であるが、基本的な新幹線料金である。この運賃に競争原理を持ち込んだのは、前日までに買えば安くなるという「特割」タイプでの話だ。1月から搭乗分について、ANAもJALも14000円にするとのこと。これは現状の新幹線料金に比べると少し安い程度だ。これは画期的。しかし、気になるのは燃料代だろう。たぶん、この値段には所謂サーチャージの値段は入っていないと思う。このサーチャージを入れれば、いまだに値段が高いということになるのだろう。昨今、さらに原油高になっているので、サーチャージを無視したコスト構造はあとで自分たちの首を締めるようなことになると思うのだが、果たして、どこまで競争できるのか疑問である。


=====
全日空と日航、東京―大阪線値下げ・新幹線に対抗

 全日本空輸と日本航空は2008年1月、新幹線と競合する羽田―伊丹線の運賃を引き下げる。前日までに予約する航空券の料金(最も多いケース)はそれぞれ、現行の片道1万4600円から1万4000円に下がり、新幹線の通常運賃を下回る。両社は燃料高を受け、今年4月に運賃を引き上げたばかりだが、旅客が新幹線に流れたため引き下げに転じる。

 全日空は前日まで予約を受け付け、ビジネス客の利用が多い「特割1」の1月搭乗分(年初7日間を除く)について、全便の運賃引き下げを発表した。新運賃の 1万4000円は、新幹線の東京―新大阪間の通常運賃である1万4050円を下回り、新幹線座席をインターネットで予約する「エクスプレス予約」の1万 3200円にも近付く。2月以降も基本的に現在の料金体系を維持する方針だ。

 日航も1月搭乗分(年初7日間を除く)の大部分の便で、前日までに予約する「特便割引1」の運賃引き下げを発表した。運賃は最も多いケースで全日空と同じ1万4000円とする。

 東京―大阪間の旅客輸送に占める航空機の割合は2割強。全需要の拡大に合わせ、航空機の旅客数も伸びてきたが、全日空の今年度上半期の旅客数は前年同期比 3.6%減と減少した。4月に燃料高を背景に、運賃を新幹線の通常運賃を上回る水準に上げた影響が大きいと同社はみており、再び新幹線を下回る水準に下げた。

ソース:日経速報ニュース(2007/11/09, 20:19)

シンガポール航空と中国東方航空


シンガポールはほとんどの会社が政府と関係しているのは超有名な話だ。一見すると個人企業のように見えるが、国自体が、リークワンユー家の王朝国家と見なされるので、すべてのシンガポールの政府関係会社およびシンガポールの一流企業は、全部リークワンユーとその家族に関係するものと思って良い。だから、シンガポールでは、リー・クワンユーの悪口は口が裂けても言える環境ではない。英語でそんなことを喋っていたら、どこで聞いているか分からない周りの人たちが密告して、即時処刑されるのがオチだからである。日本語で文句を言っている場合においては、何の問題もないのは当然である。

シンガポールだけでは投資にも限界があるので、もちろん海外へ投資をどんどんしていくことになる。それもリー・クワンユーの思いのとおりに進んでいるものと思うが、やはり自分たちの先祖が住んでいたところである中国大陸との関係はどうしても絆をつなぎたいと思っていることだろう。客家のリー・クワンユーにとっては、中国のどこの地域が故郷というのはないと思うのだが、中国と「金で繋がった関係」というのが一番中国を支配できる関係であることは言うまでもない。

シンガポール航空だって同じことで、シンガポール航空だけで運用しているのでは、ある程度の顧客は稼げても、基本的にはシンガポールを中心とした路線でしか稼げないため、渡航流動が多い路線にシンガポールとは関係ところで乗り込みたいというのは、基本的には無理である。となると、ドル箱路線のところを持っている航空会社を買収するか、資本提携することで、その支配を強固にすることが重要な手口だ。幸い、シンガポール航空とその親会社であるテマサク・ホールディングスは、金が余りに余っているほどの金持ち企業であるため、良さそうなところを全てに唾をつけたがっているに違いない。いま、そういう意味では、中国便が航空路線を盛り上がっているわけで、中国へ乗り込んでくる各国の意気込みは凄い。シンガポール航空も中国本土便はたくさんあるのだが、基本的にはシンガポールとその都市であるため、第三国へ行く顧客を囲い込めるかというと、これはかなり無理がある。直行便で第三国へ中国から行った方が断然時間のロスには繋がらないからだ。特にビジネスマンにとっては時間は貴重だ。

同じスターアライアンスへ加入を表明している中国東方航空とシンガポール航空が手を組んだことは、シンガポール航空からの熱いアプローチであることは目に見えて分かりそうなのだが、中国東方航空側にとっても、シンガポールの資金が入ってくることへの安定的資金繰りは魅力的だし、いちおうアジアの中では定評があるシンガポール航空のノウハウを盗めるということは、サービス無きサービス会社にとっては勉強できる良い先生になれるのだといえよう。

=======

シンガポール航空、中国東方航空と資本提携で合意

 【シンガポール支局】シンガポール航空と親会社のシンガポール政府系投資会社、テマセク・ホールディングスは9日、上海を拠点とする中国東方航空と資本・業務提携することで最終合意した。シンガポール航空が約6億ドル(約680億円)、テマセクが約3億1500万ドルを出資し、合わせて東方航空の株式の24%を取得する。
 3社は9月はじめに資本・業務提携することで合意したが、上海を狙う中国国際航空と香港のキャセイ・パシフィック航空による東方航空への対抗出資計画があり、行方に注目が集まっていた。

ソース:日本経済新聞社

ブックオフの株価


Tカードのことを書いたときに、やっぱりブックオフのことを書かないわけにはいかないと思ったので、ついでにブックオフのことを記載したいと思う。

実際に街中にはたくさんのブックオフがあるし、各店舗にいくと、人が結構入っているわけだから、そこそこ儲かっているものだと思っていた。しかし、よく考えると、中古の本やCDを売っているだけなので、それほど大きな儲けにはならないのだろうとおもう。塵が積もればという言葉があるように、数が多ければ、単価は安くてもそこそこ儲けが出てくるものなのだろうと思う。

そこで、ブックオフの株価っていうのは一体どうなっているのかと思い、ちょっと調べてみた。ブックオフの上場は、XXX年XX月。そこから上昇傾向で株価は上がっていっていららしいが、昨年の後半からガクっと下がり始めている。その辺のバイトの主婦が社長になっていた会社としても一時期有名だったのだが、そこから会社としてまともにやっていこうということから、社長が変わって体制を変えてきたのだろう。しかし、株価はずっと下がりっぱなしになっている。11月9日現在において、株価は755円になっている。1年前までは2200円程度で推移しているのがこの値段というのも凄い。経営的に可笑しくなっているからなのだろうか?基本的に、この会社、経理操作の「前科」があるために、マンスリーリポートがどこまで本当のものなのか、信用性がかなり低いのは確かである。そこで、投資家が敬遠しがちになってきているのだろう。しかし、11月9日の1日だけで95円も下がっているというのは、なにか、この会社可笑しいに違いない。
前述にも書いたとおりに、客単価は必ずしも大きくないし、ビックな商品を持っている会社でもない。したがって、どれだけ各店舗に金を落としていく人がいるかということにかかっていくのだが、会社として「儲けがでております」という程度の金額は実はでていないのじゃないのかなとおもう。バイトをつかって人件費を抑えているとはいえ、不動産代や光熱費なんていうのは、意外に経費としてかかってくる。こういう経費を差し引き、オーバーヘッドのコストを削除しても、儲けがでてくる商売なのかは正直疑問である。個人的には店舗としてビジネスを続けて欲しいという希望があるのだが、ここの株主になって、一緒になって頑張っていきたいというような勇気はちょっと今のところない。値段から見れば、かなり魅力的なのだが、長い眼で見ると、投資の資格がないのだ。

しかし、ちょっといいかなと思う面もある。来年度はどうなるのかしらないが、ここの株は、配当金がちょっと高い。1株12円を高いとみるか、安いと見るか。それと単元が100株なので、いまなら8万円程度で単元株が買えるというのも、身近な感じがする。しかし、株主優待制度がないので、個人的にはどうでもいい株だといえよう。でも・・・2008年3月決算予定の配当金が18円となっているのが気になる。本当なのだろうか?

T-Card

ブックオフは暇があったらよく通っている店の一つなのだが、別に何かを探しにここによっているわけじゃない。ちょっとした時間を潰すためにはいいと思うし、前からたまたま探していた本が100円で売られている場合もあったりするので、色々なところに有るブックオフは、見つけたら立ち寄ってしまうところである。新刊を絶対手に入れないといけないというような本のフリークではないので、安くてそこそこ綺麗な本であれば、全然中古の本でも平気である。品数も点数も多いので、本当に重宝している店だ。

そんなブックオフでも、以前は独自のポイント制度があり、何人かに1人にレシートに割引が付くという制度があったり、なかなか個性的なポイント制度があったのだが、あるときからそれが無くなってしまった。なくなった時に、その後はどうなるのかなと思っていたら、使える店がブックオフだけではなく、もっと広い範囲で使えるカードに統合されてしまったのだ。それが、「Tカード」である。

使える店が、ブックオフはあたりまえだが、TSUTAYAやヴァージンレコードでも使えるし、ガストやすかいらーくのようなファミレスでも使えるらしい。まだその使える範囲を全部把握しているわけじゃないのだが、なかなか色々な場所で使えるので便利だろうと思われる。当然、そこで払ったときにポイントとして貯められることができるし、使うことも可能だ。楽天のポイントと交換できるというのが良いかもしれない。

さらに今後はファミリーマートとも提携するために、コンビニとしてファミマを結構使う自分としては便利に拍車がかかる。逆に提携の店がたくさんあっても絶対つかわなそうな店が結構あったりするが、まぁ、それはそれで他の人たちには便利なんだと思う。そういう店で使わないだろうと思うのは、ファミレス系とTSUTAYAと「ラ・パルレ」だろうとおもう。SUIT COMPANYはもしかしたらスーツを買うときに使うかもしれないので、いまは要らないけど、今後のためには批判しないでおこう。飲み屋として白木屋、魚民、笑笑というところは、たぶん普通のおっさん飲み会のときには使うかもしれないので、まぁあってもいいだろう。

ところでポイントっていうのはどうなっているかというと、100円につき1ポイントがつくようである。まぁ、大して貯まることはないのだろうと思うが、こつこつと貯めていれば、そのうち、どかーんとどっかで使えると思う。でも、使える店もしょぼいところばかりなので、どれだけメリットがあるのか分からないな。それにしても、ポイントカードは世の中に溢れすぎだ。

Tカード公式サイト : http://tsite.jp

わが青春のハプスブルク


ウィーンという街は訪れる人を虜にする街のようだ。ローマやパリのような街は、買い物大好き日本人にとってはおなじみの街であるために、文化的知識がなくても買物だけやっていれば、なんとなく自分もパリッ子やローマッ子になった気分になれるということが体験できるのだろうが、そういう感覚ではウィーンを訪問すると、かなりカルチャーショックを受けるものだと考える。浮ついた感じでウィーンを訪れた場合、見た目には質素のように見えるために、ウィーンで楽しいものは一体なんだろう?と思ってしまうに違いない。それはウィーンが持つ文化的背景を全く知らない日本人にとっては、超つまらない場所になるに違いない。本来なら、ウィーンはパリやロンドンよりも古い街であり、歴史と文化が随分詰まっている町なので、世界中から人が集まってきてもいいところである。しかし、ヨーロッパ人以外の人間にとっては、かつてのハプスブルク帝国領の魅力に付いては、全然知識も教養もないので、あの真ん中にあるあたりは、一体何なんだろう?と思っているに違いない。今でこそ、小国に分かれてしまった中欧諸国であるが、これらはもともと1つの国・ハプスブルク帝国を形成していた地域であり、いまのEUの原形ともなる、多民族国家で成功していた国家のお手本であったものだ。他民族所以で、文化と知識と教養がこの中では発達したため、その後、現在の我々の学問に直結するような基礎学問もこの領土内から生まれたことは否めない。もちろん、世界の学問の中心であったために、世界中から人が集まってきていたのは当然だが、ここに来ればなんとかなるとおもって集まってきた輩も多いのは確かだ。あのスターリンやヒトラーも、一時期ウィーンに来て、その文化的刺激を受けることで自分たちの思想を発達させていったのは有名な話である。当の本人たちがウィーンで出会っていたかどうかは知らない。多民族国家であるため、色々な民族の人たちがこの町を闊歩していたからである。

著者の塚本氏は、新聞記者としてウィーンに滞在し、その滞在期間内にハプスブルク家のことに接することから、いまでは小さくなってしまったオーストリアがもともとは世界を席捲していた大帝国の中心であり、他の兄弟姉妹国である、チェコやハンガリーとの関わりあいを調べるとその偉大さを改めて叫喚するという意味で、自分が住んでいたときに触れたウィーンを中心として形成されたハプスブルクの文化形成についてまとめているのがこの本である。

ハプスブルク家の簡単な歴史的紹介は出てくるのだが、それよりも、ハプスブルク家と絡んで文化がどのように形成されていったかということが詳しいし、ハプスブルク家と芸術面というのがこの本を読めばよく分かる。特に音楽の都・ウィーンと言われる所以を知りたい場合には、この本は最高だと思う。モーツァルトやシューベルト、そしてベートーベンのような超有名音楽家とはハプスブルク家は全員絡んでいるし、ハンガリーやチェコの作曲家の活動に対しても同じ帝国領なので保護したために、スメタナやドヴォルジャークなどの非ドイツ系民族じゃないひとたちも、その活動の土壌が与えられたのは良い環境だったと思われる。

この中ではいくつかの焦点にあわせて、ウィーンとハプスブルクを見ていることに注目したい。

最初は、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の皇后として名高い「シシー」こと、エリザベートである。この人がウィーンにいるよりも、ブダペストを愛し、ハンガリー民族の擁護に立っていたことは誰でも知っていることである。著者はなぜこれを最初にもってきたのだろうか?ハプスブルクというと、どうしてもウィーンだけに注目しがちなのだが、それを最初からウィーンだけじゃなく、ハプスブルクは他の領土内の都市も重要なのだということを言いたいからなのだと考えられる。確かにハンガリーとの関係は、特に末期になればなるほど重要になってくるからだ。

次に焦点が当たっているのは、シューベルトである。死ぬまであまり有名になれずに、音楽の亡者として作品を作りに作っていたシューベルト。死んだ後になってその功績が評価されたという典型的な不幸な人なのだが、彼も実はウィーン生まれの人間である。心の葛藤と純粋に音楽への傾倒が人生を速めてしまったという結果になったようだが、シューベルトの生きていた31年間の間に、色々な人と彼が関わっていたようで、その奇異な関係が、のちのちの他の音楽家に影響しているところが歴史だなと感じる。

街の点からみた場合、オーストリア第二の都市であるザルツブルクは、省略できない場所だろう。それも音楽の面から見た場合、その重要性は知れば知るほど楽しくなる。音楽家であれば、誰もが一度はザルツブルク音楽祭に参加してみたいとも言わしめたこの音楽祭が、なぜザルツブルクなのか?それはモーツァルトに所以することになるが、後世では、カラヤンに影響する。芸術面においては、他の追随を許さなかった音楽祭だっただけに、ヨーロッパの強敵になってしまったヒトラーでさえも、ザルツブルクでの音楽について制御しようにも制御できなかったといわれている。

都市としてハプスブルクを見る場合、ウィーン・ブダペスト・プラハの兄弟を外すことは、絶対無理である。それぞれの街で何が起こったかを本当に簡単な歴史の紹介と、重要点だけを簡潔に示しているのはさすが新聞記者としてまとめている才能だと思われる。ここのスペースだけをみているだけで、なぜこの3都市が兄弟のように扱われてきたのかが本当に理解できるものだ。特にハプスブルク分裂後の各国がどのような変遷を経て現在にいたっているのか、そして、これらの国々に住む人たちが未だに「ハプスブルク時代のほうが良かった」と思っている哀愁がなぜあるのかは、ここを読めばよく分かる。それだけ三者三様で違いがあるのだが、すべてがハプスブルクという共通基盤の上でそれぞれの文化性を形成したところの太っ腹に大して、哀愁があるものであり、共産主義とか中立主義とか政治的な背景により分裂させることは、それが生理的に受け付けない結果であったことを証明するものだと思う。それがハンガリー動乱だったり、プラハの春だったりする抵抗として現れるものだろう。なかなか難しい中欧の各国である。

最後は意外にも映画の巨匠ヴィスコンティにフォーカスを当てている。実はヴィスコンティは名家中の名家出身であり、ハプスブルク家に忠誠を誓っていた家柄なのである。彼の作品は本当に定評があるのだが、その作品は、ハプスブルク統治時代のことを忠実に表現していることであり、名家だから知りえているその繊細で文化的に高貴な雰囲気を寸分狂わず表現の世界に取り込んでいるからなのだといえよう。これが、そのへんの平民上がりの映画監督であれば、絶対にその感性高い貴族的な雰囲気を漂わせるような作品は絶対に出てこない。成長過程においてその知識を知る基盤がないからである。しかし、ヴィスコンティ自身は知りえる環境に合った。だから、彼の作品に溢れてくる気品の高さは、いまだに定評があり、その作品をみるたびに、ハプスブルクの偉大なる文化的程度の高さを、それを知っている人たちによって改めて評価することができるのだろうと思う。これは、アジア人にとっては全然知りえることができない環境だろう。いかにハプスブルク家がイタリア・中欧に影響が強かったかを示すものである。

著者は、ウィーンに行ったことで、ワインの美味しさと、オペラの魅力を知ったと書いてある。もし自分がウィーンにしばらく住む機会を与えられた場合、なにに取り憑かれることになるだろうか?音楽的教養が全くないので、きっとクラシック音楽には手を出さないだろう。でも、これだけ著者による文化の薫り高さを本ではあるが示された場合、本当にウィーンに行って、一体どんなものかと体感してみたくなる。しかし、冒頭でも書いたとおりに、パリやローマのようにわかりやすい文化の高さではない場所であるのは想像できるので、どの程度自ら文化の中へ入る込んでいけるかにとって、ウィーンの奥底を知ることが出来るのだろうと思う。是非、次の渡航先はウィーンにしてみたい。

「わが青春のハプスブルク」塚本哲也著
文春文庫 514円

ハプスブルク歴史物語


「皇帝たちの中国史」と同じように、参考資料になるような本かなと前からチェックをしていた参考書があった。それがNHKブックス出版されている「ハプスブルク歴史物語」である。ハプスブルク家の650年に渡る統治を、まとめて書いている本かと思っていたので、手に持っていても良い参考書かなと思っていた。ブックオフに行っても、この手のような本はなかなか売られていないし、だいたい、新品でもともと買っている人がどの程度居たのかというのが疑問の本なので、まず見つけられないだろうと思っていた。しかし、偶然にもブックオフで100円で見つけてしまった。見つけたら、ハプスブルクのファンとしては買わざるを得ない。(義務化!?)

どうせ100円だからと思って買ったのはいいが、これほど期待はずれの本だとは思わなかった。内容が薄いのである。それも意味不明なところだけ内容が濃く、どこにこの本を書いた人は力点を置きたいのかぜんぜんわからない。650年の統治の間には、各王の力の入れ具合が違ってもいいのだが、それもあまり出てこない。そして、この著者が文化的な面を得意とするのであれば、それを主張すればいいのに、中途半端に政治や哲学や芸術面を書いているので、内容が乏しいのだ。ハプスブルク統治時代に、ハプスブルク領内から、素晴らしい芸術家がたくさん生まれて、それぞれの人たちがとても活躍したことは、どこの本を読んでも分かるのだが、それもまた中途半端に述べているために、やきもきする。
ハプスブルク家について書いている本は他にもたくさんあるので、それを見たほうが健康的に良いし、いい参考資料になる。こんなものに定価を払う必要はないし、家にあっても二度と見るような本じゃないので、さっさと、またブックオフに売りに出してしまいたい気がする。

ハプスブルク歴史物語
NHKブックス
倉田 稔
定価:920円

皇帝たちの中国史


中国の歴代皇帝は、有名どころは分かっていても、意外に全然知らないものだ。高校の歴史のときに中国の皇帝を基本的には習うようなのだが、履修をそのときにしていないので、王朝を作った人くらいしか名前を知らない。それも王朝の中では知らない名前の人も居る。まぁ、歴代の皇帝が全部、偉大なる業績を持っているかというと、日本の将軍だって同じようなものだから、どうでもいいような存在の皇帝は基本的には多かったはずである。たくさんの皇帝の中でも、基本的なところを抑えたほうがいいと解説してくれているのが、NHKのラジオ第2放送で放映中の「皇帝たちの中国史」である。

皇帝の目線から、各王朝の実情を見てみようというのがこの番組の主旨であるが、その目線というのが、各王朝の基本的に偉大なる人たちの目線であるから、その解説もわかりやすい。話があまり分散せず、その皇帝に特化している話を中心に展開しているので、理解しやすい出来栄えだ。こういう教育番組を作る際のテキスト作りは、長年の放送教育番組を手がけているNHKならではだとおもう。放送を実際に聞いていなくても、このテキストだけを持って、それを個別に読むことでも十分に理解できるように配慮されているつくりが素晴らしい。

放送時間は、火曜日の夜9時半からの30分番組であるので、まともに聴こうと思えば、放送を聞くことが可能だ。しかし、残念ながら、火曜日のこの時間は、だいたい残業をしており、家に帰ることはまずない。だから、テキストは持っているのだが、実際に講師の稲畑耕一郎氏の言葉でこの講義を聞いたことがない。放送期間は3ヶ月間なので、その間に聞くことができたら聴いてみたいと思う。

始皇帝から始まる中国皇帝は、それぞれの思いで各支配王朝を統治していたのであるが、人物像からみた政治や情勢、そしてその人物が何をしたのかが整理しているので、中国皇帝の違いを良く感じることができる。そして、講義をしてくれる稲畑氏の選択した皇帝というのが、また普通じゃないので面白い。始皇帝のような超有名な人は、一番最初の肯定なので外せないとおもったのか、これは入れてあるが、三国志のあたりの時代であれば、劉備をフィーチャーしてもいいはずなのに、そこは曹操にフォーカスを当てているし、明の時代なら万暦帝を紹介しているところが、なんとも楽しい。最後はやっぱり溥儀で締めているところは、礼に始まり、礼に終わるという思いが伝わってきそうだ。始皇帝と最終皇帝は外せなかったのだろう。

各王朝のさらなる詳細の本は、講談社学術文庫のような本を買って、それで研究や知識を増やせばいいと思う。そこまで詳しく知りたくないけど、なんとなく主たる皇帝のことを知りたいなというのであれば、この程度のテキストで本当に十分だと認識した。教養の範囲で中国の皇帝を知るのはいいことだと思う。特に、分かっていれば、故宮博物院に行ったときに、どの時代のものかというのは、だいたい皇帝名で書かれていたりするので、その名前から何年のことで、時代背景に何があったかというのを知っているのと知らないのであれば、作品を見る眼が違ってくるからだろう。

登場人物一覧

・秦の始皇帝- 嬴政
・漢の高祖 - 劉邦
・漢の武帝 - 劉徹
・魏の武帝 - 曹操
・唐の太宗 - 李世民
・唐の則天武后 - 武照
・唐の玄宗 - 李隆基
・宋の徽宗 - 趙佶
・元の世祖 - クビライ
・明の万暦帝 - 朱翊鈞
・清の乾隆帝 - 愛新覚羅弘暦
・清の宣統帝 - 愛新覚羅溥儀


NHKカルチャーアワー「歴史再発見」
皇帝たちの中国史
稲畑耕一郎講師
放送:ラジオ第2放送 火曜日午後9:30~10:00
定価:850円

台北ストリートフード


何度も台湾に行くと、夜市や普通の通りに存在する屋台の味が帰国後でも舌の上に残った感覚があり、またそれを食べたくなるという気持ちにさせてくれるのは、それだけ台湾のジャンクフードが美味いからなのだろうと思う。台湾にあるジャンクフードで、これは不味いなというものは、まだ遇った事がない。大阪で不味い店は、世間の評判によりすぐ潰れると聞いたことがあるが、台湾の場合でも、やはり口コミが重要な宣伝だと思われるので、不味い店は淘汰されて、美味い店だけが残ってくるのだと思う。まぁ、大概の店は、どこかで話題になったものを、勝手にパクって、さも自分が初めて商売をやりましたーというようなやりかたをしているのは、どこの国でも同じことだと思われる。「正宗」とか「伝統」とか書いてあると、どこまで信用していいのか分からない。でも、味は美味いので、そんな意味不明な宣伝を見ても全然気にしない。

わざわざ台湾に行かないと、あのジャンクフードが食べられないというのであれば、これほどつまらないものはない。台湾料理または台湾風中華料理屋というのは、最近都内でも多くなってきたのだが、あくまでも「料理」がメインであって、ジャンクフードばかりをメインにおいてあるような店というのは、ほとんどない。茶芸館のお菓子として食べられるものは、たまにある。しかし、ジャンクさを感じられない。それなら、自分の家で作ってしまいたいと思うのは、自然の流れだろう。

そんな思いをしているときに、古本市で見つけたのが、今回紹介する本だ。ここでは台北で見られるだいたいのジャンクフードを自分の家で作ってみちゃいましょうというのが主旨の本だ。似たような本は実は結構あったりするのだが、最初の紹介で、「胡椒餅」を持ってきているところに、その魅力を感じてしまい、思わず手にとってしまったのだ。台湾のジャンクフードと言えば、一番最初に思いつくのが、担仔麺だったり鶏肉飯とかだったりするのだが、それを差し置いて、胡椒餅というのが一番最初にきているところに、ぐっときた。あの胡椒餅である。食べると、肉汁と一緒に韮の臭いと豚肉のあの独特の旨み成分がふわーっと、表面を焦がしたパン生地と一緒に食べられる、あの胡椒餅である。造るところを屋台でじっとみていたことがあるのだが、意外に面倒くさいし、手間がかかるが、その手間の結果の美味さだと知ると、余計美味く感じるのだ。それもナンを焼くような釜を使わなければならないのだが、果たして家で作る場合には、釜の代わりに何を使うのだろうと気になる。本の中ではそれをフライパンで行っていた。それも強火でやるとのこと。このことで釜で焼いているのと同じような効果が出てくるらしい。

この本の中で他に何のジャンクフードが紹介されているか、とりあえず列挙してみた。

・胡椒餅
・台式大餅
・葱花餅
・水煎包
・饅頭
・韮菜 子
・水餃
・扁食(ワンタン)
・つみれの団子料理(いか、海老、魚、ほたて、鶏ひき肉)
・パーコー麺
・ジャージャー麺
・麻辣麺
・酸辣湯麺
・トマト麺
・海老麺
・ワンタン麺
・とんかつ麺
・坦坦麺
・牛肉麺
・焼きそば
・ビーフン
・三鮮飯
・海鮮粥
・トンボーロー

などなど。

肝心の説明なのだが、基本的には料理本なので、作り方が書いてあり、それを読めば分かりやすそうなのだが、どちらかというと、本の中に掲載されている料理自体をじっとみて、その料理を台湾で食べたことがあるのであれば、そのときに食べた状況を思い出して、またニヤニヤするほうが、この本の使い方としては良いかもしれない。実際に、この本を使って、家で台湾ジャンクフードを作ったことはいまだかつてない。それに、このような本を見ただけで、あの台湾で食べられた味と同じようなものが体験できるのかどうかはかな疑問だ。

台湾のジャンクフードを紹介している本がたくさんあるが、そんじゃそこらの本に比べれば、まともに写真が載っているし、原材料は何を使っているのか分かるので、参考書として持っているのはいいかも。

TAIPEI ストリートフード(屋台料理を追って台北へ)
主婦の友社
1500円

平壌行き定期便開通


北朝鮮というと、地理的には近いが、いまだに怪しい謎のマフィアの集団みたいな国であるが、意外にも、この国と国交があるところは世界で150カ国以上で、外交上は開けた国を演出していることになっている。ちなみに、国交樹立をしていないところは、日本・アメリカ・フランスがもちろん入っている。そんなたくさんの国と国交樹立をしているのだが、入国と出国に対しては、情報と同じように物流においても制限があるために、空路の定期便というのをなかなか作っていない所が、未だに遠い存在の国とさせているところであろう。

ナショナルフラッグである高麗航空は、定期便があるのはわかるが、他国の航空路線がピョンヤンへ乗り入れているのは、調べてみると、やはり少ない。ピョンヤンの平壌順安空港の「非公式サイト」を見てみると、やっぱり北朝鮮に政治的に近い国とは定期便があるようだ。一番分かりやすいのは、ロシアのアエロフロートのようであるが、最新のアエロフロートのサイトをみても、ピョンヤン行きの航路は定期便としてはないらしい。あとびっくりしたのは、台湾の航空会社がチャーター便で、たまに北朝鮮行きの飛行機を飛ばしていたことだろう。マンダリン航空が北朝鮮のこのサイトに書いてあったときには、え!?とおもった。

そんな定期便があるのかないのか良く分からないようなピョンヤン行きの航空路だが、正式に高麗航空ではない航空会社がようやく開通した。Skyteamに入る予定になっている中国の中国国際航空だ。株価も絶好調で上昇中なのだが、航空路ができるということは、それだけピョンヤンと北京間の行き来が多い、または需要があるからということを意味する。北朝鮮人の出入りが多いのか、それとも商売根性の逞しい中国人が頻繁に北朝鮮に出入りして、北朝鮮の製品を中国または中国経由で海外に売りまくることを助長させるものであることは容易に想像がつく。だいがい、航空路を開設する場合には、2カ国間の思惑が合致しないと開通はありえないわけだ。経済制裁を受けている北朝鮮にとっては、なんとか外貨獲得し、国内平定をすることが重要視しているわけなので、北朝鮮産の麻薬や平気類を中国経由で売りまくることによって、北朝鮮の人間(特に軍人)のお腹を満たすことを頑張っているのは誰でも知っていること。行き先が北京ではなく、上海とか香港というのであれば、もっと商売的に見えるものだとおもうが、行き先が北京というところが、いかにも怪しすぎると感じるのは自分だけだろうか?

最後の命綱になっている中国との同盟をどうしても確保しておきたい北朝鮮にとっては、この航空路線が政治家同士や商売人同志、ヤクザ同士のつながりとして重要視しているのはわかりやすものだ。

========================================

中国国際航空、マカオ線と平壌線を就航

 中国国際航空(CA)は12月7日から、北京/マカオ線を就航する。運航はデイリーで、使用機材はボーイング738型機。また、2008年1月2日からは北京/平壌線を就航。運航日は水・金・日の週3便で、ボーイング733型機を使用する。スケジュールの詳細は下記の通り。

▽CA運航スケジュール
・北京/マカオ線(デイリー運航)
CA119便 PEK12時55分発/MFM16時20分着
CA120便 MFM17時35分発/PEK20時55分着

・平壌線/北京線(水・金・日曜日運航)
CA121便 PEK14時00分発/FNJ16時45分着
CA122便 FNJ17時54分発/PEK18時30分着