2006/12/08

シンガポールのメダリスト


シンガポール政府観光局サイト「ユニークリー・シンガポール」にこんなのが載っていて、眼についてしまった。

 「シンガポールのオリンピックでの最高の成績は、1960年のタン・ホウ・リンによる重量挙げの銀メダルです。」

この記事を見て思ったのは、意外にも、かつてシンガポール人でも、オリンピックでメダルを獲った人がいるんだーということ。全世界から選手が集まってくるオリンピックは、多種多様な競技が開催されるので、国家の威勢を海外にアピールする手段として、かつてはメダリストをたくさん輩出しようと、各国はがんばったものである。特に共産圏においては、共産主義の偉大さを資本主義国家と世界へアピールするために、これらの主義に属する国はとても強かったものだ。別の観点から言うと、オリンピック選手を育てるのには、選手育成のために金がかかる。だから、貧乏国出身者は、なかなかオリンピックでは勝てない。体を使う単純な競技(マラソン、走る、跳ぶ)のような競技では、アフリカの国家から金メダルを輩出しているが、それ以外の高度な技術を使う競技でなかなかこれらの国が勝てた過去が無い。

シンガポールはどうなのかというと、決して貧乏な国ではない。ただ、国として小さいし、多民族国家であるため、あまり国家としての纏まりが無いというのが事実だろう。スポーツは元来人気があり、イギリス連邦国家に属していたために、その影響でラグビーやバレーボールは今でも盛んなところだ。ところが、やっぱりオリンピックでは、先のとおりに大昔に銀メダルを獲ったのが最高記録である。

銀メダルを獲った「タン・ホウ・リン」という人のことを調べてみた。

漢字で書くと「陳浩亮」。福建語読みのために、先のカタカナ表記になるようだ。英語で書くと、「Tan Howe Liang」。重量挙げの選手として活躍し、オリンピックを挟む大会の成績は次の通り。

1958年 第3回アジア大会(東京) 金メダル
1958年 第6回イギリス連邦大会(Cardiff)ライトウェイト級金メダル
1960年, ローマ・オリンピック大会 ライトウェイト級 銀メダル
1962年 第7回イギリス連邦大会(Perth)ミドルウェイト級 金メダル

なかなか、好成績な選手だったようである。詳しくは下記のサイトでこの選手の話題が乗っているので、そちらを参照されたし。
http://www.ssc.gov.sg/museum/ssm_heros_profile.jsp?type=6&artid=194&root=28&cat=29

1970年代以降、著しい経済成長を遂げているが、その背景に徹底した英才教育だ。資源の乏しいシンガポールが、貿易や工業で世界経済に進出するためには小学生の頃から学力別に振り分けて教育し、エリートを大量に送り出すことが必要とされた。ちなみに、将来を占う共通試験は、小学校4年終了後に、全国統一テストが行われ、彼らのその後の人生がここで決まる。フランスの教育方式と似ているが、成績の悪い人が決して政府機関に属することはまず無い。ダメな人は、金を稼ぐという方向に、全人生をまい進するのである。ところが経済成長が足踏み状態になって失業率が上がり、国民の政治不信が高まってくると、シンガポール政府は危機感を抱き、打開策を模索した。その手段の1つがスポーツである。これまでオリンピックで一度も金メダルを獲得したことのない国からメダリストを輩出することで今一度、国民の一致団結を図ることにしたのである。「自治・青年・スポーツ省」という新しい行政機関を設置して「スポーティング・シンガポール」というスローガンを掲げ、「シンガポール・スポーツ学校」を開校。全寮制の中高一貫校で、ここの学校に通う生徒は週末だけ家に帰ることができる。スポーツ以外の授業ももちろんあり、それぞれに高い水準が求められるす。成長期の子どもの運動能力を最大限に引き出すことを目的に、海外から種目ごとにコーチを招聘し、科学的トレーニングを導入しているし、トレーニングのみならず、成長期に必要な栄養の摂取も、栄養士の食事管理によって徹底さる。徹底的な英才教育を受けさせることで、将来はシンガポールからもメダリストが出てくるだろう。

山吹の菓子


忘年会のシーズンになってきて、なにか景品でも考えないといけないな-と思っていたところ、こんなのを発見した。その名も「山吹の菓子」。名前だけなら、別にどうという印象も無い名前だ。ところが、このお菓子の箱を開けると、な、な、なんと、黄金の小判のの束があるじゃないですか!第一印象は、松田優作風に「なんじゃ、こりゃぁ」である。まさしく、時代劇に出てくるような会話がこのお菓子から想像ができてしまいそうだ。

「お代官様、これをお収めくださいませ」
「越後屋!おぬしも悪よのぉ・・・(ニヤリ)」

ウェブサイトにも「ちょっとした投資で、大きな見返りを期待する下心を洒落心に包んでお贈りする贈答品です。お得意様向けの袖の下に・・・」と書いてある。ここまで受けねらいであると面白い。

ただ、このお菓子は一般のデパート等では買えず、全部ネットでの通販でしか買えないのが残念だ。

いまなら、4個以上買うと、特製風呂敷がもらえるらしい。風呂敷に包んで客先でこのお菓子の箱をハラリと見せるなんていう演出をするのは、江戸時代に戻った感じがして楽しそうだ。
山吹の菓子 : http://www.yamabukiiro.com/

2006/12/06

新しい携帯


携帯電話はほとんど電話という機能を通り越して、今では文具の1つのような扱いになってきている。携帯電話を持つことにより、まず時計を必要としなくなった。時間を知るときには、いまではすっかり携帯電話を取り出して、それを見ることにしている。それに、いまでは電話をするというよりも、携帯電話でメールをやるほうが多くなった。SMSとは違い、日本のメールは、Emailであるため、携帯とPCのユーザ間でメッセージのやりとりができる。確かにヨーロッパや東南アジアの国のように、かつてはSMSが一般的だった。ところが、仕様が異なるため、日本では会社が異なるとそのメッセージが送れないという制約があったため、携帯メールの登場とともに、急速的にSMSを使うユーザは減ったという事実がある。台湾やシンガポールに行くと、携帯でメールを打っているような人はいるのだが、ほぼ全てのユーザがSMSのメッセージなので、日本とは異なる。さらに携帯は今ではブラウザ機能を持っていたり、ゲームアプリケーションが入っていたり、電子財布の役割にもなっていたりする。暇つぶしにゲームをするという人も多いことだろうし、駅の改札やコンビニで物を買うときに、財布から現金を出さずに、携帯電話を翳して支払いを済ませている人も多いだろう。それほど、携帯電話の端末自体が、いまではアミューズメント端末や個人を識別するためのIDの代わりになっているのだ。

いま使っているのは松下製(パナソニック)のNTTドコモP505isで、もうこの機種を使って実は3年くらい経過しているとおもう。その前に使っていたのは、P502iで、超軽量モデルだった。しかし電池パックの充電がもう限界だったためにP505isに変更したのだが、この機種は「名器」であるといわれるように、全くその機能が衰えない。だから、本当なら変える必要は無いとおもうのだが、如何せん、PDC方式であるために、パケット料がとても高いのだ。すっかりメールでのコミュニケーションが多く、通話のほうが少なくなっているのであれば、FOMA方式にしたほうが値段的にはお得なのだ。だから、いち早くFOMAに変更したかった。

今度もパナソニック製の携帯(P903i)にしようと最初は思った。操作方法が同じ会社であれば、その伝統が伝わっているだろうと思うし、電話帳やディレクトリなども、そのデータの移管が簡単にできるだろうというのが単純な理由だった。しかし、カタログを見て、それをすぐにやめてしまった。そして選んだのが、N903iだ。

P903iもN903iもその機能はほとんど変わらない。しかし、NEC製のN903iにした理由は、プレインストールされているゲームに「桃太郎電鉄」が入っているからである。あの「桃鉄」が携帯でも遊べるとは!それも買ったときから使えるというのであれば、もうN903iを選ぶしか無いでしょう!903シリーズからは「メガアプリ」と呼ばれるMBサイズのアプリケーションが稼動できるOSを積んでいるようで、昔のスーパーファミコンくらいのゲームは動かすことができるらしい。しかし、まだ903は販売し始めたばかりだから、機種変をするにもまだまだ値段が高い。

NTTドコモのN903i紹介サイト
http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/903i/n903i/index.html

NECの公式サイト
http://www.n-keitai.com/pickup/n903i/index.html

adult sex expo

ネットを検索していたら、目の玉が飛び出てくるような衝撃的ニュースを発見した。

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日本初となるアダルト総合博覧会「アダルト・トレジャー・エキスポ2007」(通称・SEXPO)が来年7月27日から3日間、千葉・幕張メッセで開催されることが5日、分かった。 同エキスポの実行委員会が都内で会見し、「開催の趣旨を会場や警察に理解してもらえた。出品は日本の法律を順守したものになる」と説明。ビデオや玩具などアダルト関連企業・個人ら300以上の出展と、20万人の動員を目指している。
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なんだ、これ!?

と思いつつ、公式サイトにもアクセスしてみる。公式サイトを見ても、実はあんまり良く分からない。イベントの名前から考えると、公式乱交パーティでもあるのかな?と想像してしまうのだが、実はそうでもなさそう。セックス産業に関するイベントであることはわかるのだが、「セーフセックス普及」とか「媚薬の販売」とか、ラブホテル産業を盛り上げるための小道具展とか、その手の類だろうというのが想像できる。

ところが、海外で既にこのイベントが行っているようだ。

2006年に開催したオーストラリアのイベント
http://www.dumpstersluts.com/blogfill/2006/07/20060728/sexpo/
http://www.jpinau.net/contents/play/show/sexpo.html

2006年9月1日から開催していた韓国版のイベント
http://specificasia.seesaa.net/article/23006155.html
http://specificasia.seesaa.net/article/23106488.html

このイベントの様子を画像から察すると、やっぱりエロ系の女優やら男優やらがそこら中でショーを行っているような感じだ。日本はアダルトビデオの文化がとても流行っているので、各社からのAV女優や男優そして、ゲイ世界からもおそらくゲイビデオの男優なんかが展示やショーをするのだろうと思われる。しかし、「むっつりスケベ」と世界から言われていた日本が、この手のオープンなイベントをやるという勇気はとても凄いと思う。まぁ、これだけ世界中で日本のアダルト文化が広まっているのであれば、日本でのイベントを行うことを望むような声があってもおかしくないのだろう。

客寄せパンダとしてのイベントでどのようなものを行うのか、それによってイベントに対する客の出入りの具合が変わってくるだろう。モーターショーやコミケのように、イベント会場でカメラを持って歩いている馬鹿オタクも結構やってくるに違いない。昔のテレビ番組「トゥナイト」がまだ存在しているのであれば、絶対このイベントを取材していたことだろう。

テンション下がるなー

ランキングサイトを運営するクロスネットワークスが女性限定SNSサイト「キレイナビ」の協力を得て、1,000人にアンケート調査をし、「女性が男性に嫌悪感を抱くのはこんな瞬間!『女性から見た男性のダメ姿ランキング』」を2006年11月8日に発表した。それによるとトップ10は、次の通り。

1位  飲食店などで、店員に偉そうにする(態度がでかい)
2位  割り勘で10円台まできっちり請求してくる
3位  蛾やゴキブリが出現したときに大騒ぎする
4位  食後に爪楊枝で思いっきり歯の掃除をする
5位  オフィスの机の上がフィギュアだらけ
6位  下着代わりの柄モノTシャツが、ワイシャツの下から透けている
7位  車の駐車が下手
8位  職場ではスーツ姿が決まっているのに、私服がイマイチ
9位  電車の中で携帯ゲームに夢中になっている
10位  おしぼりで顔を拭く

また同じ会社が、「ランキングジャパン」会員男性1,200人にアンケート調査をし、「愛が冷めるのはこの瞬間? 男性が幻滅する女性の姿は!『男性から見た女性の萎え姿ランキング』」を2006年11月22日に発表した。

1位  鼻からタバコの煙を出したり、くわえタバコをする
2位  オフィス中に漂うくらい、匂いの強い香水をつけている
3位  電車の中で周りを気にせず化粧をしている
4位  電車の中で口を開けて寝ている
5位  化粧がなんとなく変。(眉毛の形・長さ、厚塗り)
6位  オフィスの机が散らかっている(男の自分より汚い)
7位  付き合ってみたら、家事全般が出来ない人だった
8位  下ネタを何の躊躇なく話す(少しは恥ずかしがって欲しい)
9位  スーパーやコンビニで、スウェットの上下や、ダボダボのジャージ姿で買い物
10位  すごくいい笑顔だけど、歯に青海苔が付いていた

どちらの結果も「うんうん」と頷けるものだといえる。結果は上記のように示しているのだが、個人的に知り合いの女性にこの結果を見せると、「2位」と「3位」は絶対そう思うと言っていた。確かに男性同士でも細かいところまで「割り勘」という勘定で請求されると、「おまえ、コマけーよ」と言いたくなる場合があるから、この結果は納得だ。3位の虫に対する怯えを表示する男は結構多い。それに対して幻滅するというのは女性的な感覚なのだろうというのは納得だ。男性に対して「強い」とか「怯えない」というイメージを持っている人が多いからなのだろうが、それをガッカリ焦るような行動を起してしまう、小さい虫に対する怯えはその表れだろう。たぶん、その感情の延長だと思うが、1位の店員に対して偉そうに言うというのも、同じだろう。サービス産業の場合は、客のほうが絶対に強い。その地位を利用して偉そうに店に文句をいうのは我慢なら無いというのだろう。4位の行動は、これは女性だけではなく、同性の男から見ても、「おっさんの行動」の1つで見ていて不快だ。そういえば、かつて大手町のビルで働いていたときに、同じビルに事務所を構えていた某企業の連中が昼ご飯を食べて、外から帰ってくるときに、スリッパ+楊枝でシーシーとやっている姿を見て、「殺虫剤で殺したい」と思ったことが有る。おそらく、社食制度が昔存在していた影響なのだろうと思う。公共の場を私的な場と間違って行動している、社会人としては最低の行動の現れだ。5位のフィギュアについては、幼稚かした男性の象徴だろうと言えよう。仕事はとても出来る先輩がいるのだが、その人の机には、食玩のフィギュアがたくさん机に並べてあって、いつも相談するために机にいくときに、それを見つけて「この人、実はオタク!?」と思ってしまった。女性にとってはフィギュアは、嫌いな分野の1つだろうと思う。

逆に女性に対するアンケートの結果を考察してみよう。1位と4位の結果は、「女性のオッサン化」の象徴だと思う。おしとやか(これって、死語?)な女性であれば、こういうおっさんのような行動は絶対しないだろう。聖心の女子学生がこれをやっていたら、きっと「死ね」と言ってしまうだろうと思う。残念ながら(?)知り合いの女性にはこの手の「オッサン化」した人は居ないので、その手の種族のひとたちは、普段の生活でどのように過ごしているのか見てみる機会が無い。口の横に咥えタバコの形で喋っている女性をバーなんかで見るときがあるが、ありゃぁ、ほとんどオッサンだ。だいたい、この手の人は喋り方がうるさい。それも酔っ払いのオヤジと同じように、喉を潰すような喋り方をしている。2位の香水については、これは女性に限らず男性にも言えることなのであるが、「お前は、どれだけ臭い体なのだ?」と言いたくなる。その臭さを隠すために香水をつけるというのが本来の使い方だったのだが、最近はアロマのような使い方として、気分によって香水をつけている人も多い。だが、強烈な香水をつけているひとは、男性狩り・女性狩りをしているのと間違えるようなものをオフィスでつけているのはいる。本人の姿が見えないけど、その臭いだけで「いま近くにいる」と分かる上司がかつてはいた。本人は御洒落のつもりでつけていたらしいが、誰もそれをおしゃれだと思っていなかった。本人には今後会っても絶対に「その臭いは嫌われていましたよ」とは言えない。欧米人のように元来、体臭が臭い人種なら香水で誤魔化すというのはありだと思うが、日本人の場合はそれほど体臭が臭いわけじゃないので、つけるなら「微かな程度」でお願いしたい。満員電車で傍に立った場合、その匂いで頭が痛くなってしまう。
このアンケート結果は個人的には面白いな-と思ったが、みなさんはどうおもっただろうか?

2006/12/04

なもや

横浜のヨドバシカメラのビルに久しぶりに行ってみた。歳末バーゲンの開催中だからかもしれないが、まぁ、世の中電化製品の売り場とブランド物の売り場のところだけは、いつ行っても満員なのは、日本が景気がいいのか、単に日本人は買うものがなくなってしまっているだけなのか、よくわからないと錯覚してしまう場所だ。ヨドバシカメラは、その名前の通り最初はカメラを売っていたのに、いまではすっかり家電量販店の代名詞になってしまったところである。横浜のビルは、それまで商店街に存在していた場所を移転して、巨大なビルに入居したところにある。

何度かこのビルに行ったことがあったのだが、一番上の階にあるレストラン階には行ったことが無かった。今回初めて行ってみることにした。でも、デパートのようにたくさんのレストランがある場所ではない。なぜか、名古屋に関係する店ばかりが軒を連ねていた。ヨドバシカメラって、もともと名古屋だったっけ!?名前から考えると、新宿西口の淀橋貯水池にちなんでいたはずなんだけどなー。

今回行ってみた店は「なもや」という店。でも、はっきり言って、もう二度と来ない店だとおもう。

店の中は少し暗めの電飾を演出している店になっていて、壁にはよくありがちな日本酒の空き瓶を並べている。どうして、この手の店は、壁に意味不明にも日本酒やら焼酎の空き瓶を並べているのだろう?いかにも「酒の店」というのを演出しているのだろうか?あれは品が無いとおもうので、止めた方がいいと思う。
まず、飲み物として運ばれてきた酒だが、日本酒を升にでも注いでくるのかと思ったら、なんとカップ酒の形式で運んできた。カップ酒といえば、なぜか常磐線の酔っ払い電車を思い出してしまう。それも「ワンカップ大関」(笑)味はともかく、なんだか貧乏人が味は気にしないでなんとか酔っ払いたいというような人が飲んでいる酒というイメージがある。ワンカップ酒が全部そういう酒ではないとおもわれるが、どうしてもワンカップ酒のイメージが「大関」から抜けてくれない。そんなものを提供する店にがっくりだ。
名古屋といえば、まず思い出すのが「味噌カツ」。そんな短絡的な理由からか、いきなり味噌カツを頼んでしまった。カツを味噌で食べる文化が東京には無いため、これはかなり衝撃的だった。カツはやっぱりソースで食べるのが美味いと思っていたのだが、味噌で食べるというのも斬新的で新鮮だ。
続いて注文をしたのが、これもまた名古屋名物の「天むす」。実は生まれてこのかた、天むすなるものが、どんなものか見たこともなかった。ただ、名古屋の天むすは有名だということしか知らなかったのである。名古屋自体にこれまで用が無かったから、それで知らなかったのだと言ってしまえば、それまでかもしれない。どういうのが来るのかなーとおもっていたら、単に天麩羅がおむすびに巻かれているだけじゃん!なるほど。天むすの「天」とは「天麩羅」の天だったのか・・。今日初めて知った自分はかなり間抜けだろうか?!
続いて、名古屋の名産である「名古屋コーチン」を使った鶏肉料理を頼む。鶏の名産地として、庄内鶏、薩摩鶏と他にあるのだが、名古屋の名古屋コーチンも名産鶏としては有名だ。ブロイラーっぽいわけじゃなく、臭みが無いので、これは結構好きな味だった。
これは名物に入るのか知らないのだが、メニュを見ると「味噌おでん」というのがあったので、頼んでみる。具材として頼んだのは、大根と卵。大根は、昆布だしに浸されている大根が個人的には大好きであるが、味噌味の大根とは一体どういう味なのだろう?赤味噌で味付された大根は、やっぱり甘味があって、少し「子どもっぽい」感じがする。酒の摘みには東京の人間としては合わないなとおもった。小さい頃から、「これぞ、おでんである」とDNAの中に染み込んでいるのであれば、抵抗感は無かっただろう。
味噌味の鍋焼き饂飩も名古屋の名物なのか知らないが、それも注文してみた。しかし、しかし、これが超不味い。饂飩が、「いま入れました」というくらい、ほとんど粉っぽい。芯が少し残っているというのは素麺やスパゲッティではOKとされているが、饂飩類でそれをされると、げんなりくる。特に讃岐うどんを好物としている人間にとって、この手の麺類には厳しく評価したい。「もっと調理の勉強をしてから店を出せ」と言いたくなる。この店では、饂飩類を絶対注文してはいけない。みなさんに警告である。
最後に笑えるので、載せてしまうが、ここのカクテルメニュが、変なのばかりなのだ。何も言いたくないので、まずは画像をご覧ください。味を想像したら、吐きたくなりそうなものばかりである。
なんだよー、「抹茶烏龍」って!!「バナナ豆乳」も、おゑ~である。








店名 : なもや
住所 : 神奈川県横浜市西区北幸1-2-7 ヨドバシ横浜ビル8F
電話 : 045-290-9733
営業時間 : 11:00~24:00(L.O.23:00)
定休日 : 無休
URL : http://www.jproject.jp/

静岡蜜柑

今年の静岡の温州みかんはとても美味い。やはり最近まで暖かい日が続いていたこともあり、野菜・果物類はとても豊富で甘い味で育ったようだ。そのために、市場では野菜や果物の価格が異様なまでに低い価格になってしまい、場所によっては、せっかく育てたのに、市場に出さず、全部捨ててしまうというような無謀なことをしているらしい。農家としては作ってもゴミみたいな値段にしかならない製品を出荷するのは、手間がかかるだけで面倒くさいからだということなのだろうが、そういうことをしているので、結局中国やオーストラリアからの大量低価格農作物に負けてしまうのだと思う。やっぱり日本人は品質に拘るので、農薬バンバン振りかけて船で運ばれている農作物より、地元で採れた製品を食べたいという思いはあるのに、それを分かっていない。農家は大変なんだ!なぜ同情してくれないんだーと、農家は頻繁に主張する。でも、それは単なる甘えだとおもう。農家がダメになったのは農家のせいだ。もっというと、JAを主体とする農業組合が、ちょっと変わった事をした農家に対して何の保証もせず、味方になってくれず、なぁなぁの寄り合いで今までやってきたからだと思う。
さて、そんな農家の批判をする前に、今年の蜜柑を採ってみた。先輩の家の蜜柑畑に今年も出かけて蜜柑をもいでみた。お世辞でも去年の蜜柑は甘くなく、単なる大雑把な蜜柑という感じがしたが、今年は全然違う。夏の暑さがそのまま実になった感じがして、とても甘い。その甘さに釣られて、山からイノシシや熊が降りてきているらしい。しかし、狩猟をするひとが少なくなってきているため、イノシシ類の数が全く減らず、厳冬も久しくないため、増えてしまっているようだ。民家に熊が出てきたとか、サルが出没してイタヅラをするとかの理由は、厳冬にならず、生物の自然の間引きがなくなったせいなのだそうだ。蜜柑畑も例外に漏れず、本当に「美味い」蜜柑のところだけ、つまみ食いのように食われている。
静岡県は本当に天候がいいところで、住むにはとても環境が良い。食べものが豊富でしたいことはなんでもできるし、東京にも名古屋にも比較的近い。生活圏として住むのであればこれほどいいところ無いと思う。老後に沖縄県に住むという人は多いらしいが、そんなところに行くよりも、静岡県にいくのがいいんじゃのかな?と個人的には思う。ただ、地震や台風の影響が大きいという点が否めないが、それは気にしなければいいのではないかと思う。日本列島に居るのであれば、別に東海地方だけでなく、地震と台風からは避けられないのだ。

焼津港寿司屋

漁港と隣接する魚市場といえば、新鮮な魚が売られ、そしてさくっと食べられる屋台が軒を連ねているというイメージがある。日本最大の市場である築地市場でも、市場内にたくさんの寿司屋や魚料理屋があるのは有名だ。ただ、東京湾で採れる魚(いわゆる江戸前の魚)というのは数が少なく、築地市場で売られている魚というのは、ほとんどが日本全国から集められてきた豊富な魚であるのは言うまでも無い。

一方、地方の漁港というのは、本当にその漁港で水揚げされた魚だけを捌いているところであるため、地元独特の新鮮さと旬の魚を食べることができるというのが、地方の漁港のいいところだろう。焼津漁港は、日本の漁港の中では大きな漁港の中の1つとして有名であり、マグロや鯖の漁港として有名だ。駿河湾自体が、世界最大の深さを持つ湾であることと、富士川や安倍川などの大きな河川が運んできた栄養素を湾の中に充満させ、そこにプランクトンが豊富に発生するため、それを狙って魚がたくさん集まってくるという、理科の時間にでてきた「食物連鎖」を絵に書いたような場所であるのだ。

その焼津漁港の中で、築地のように市場のなかで食べられる場所がある。それが焼津市魚仲水産加工業協同組合が出している「小川港魚河岸食堂」である。


中に入ると、結構広いスペースに客席が、椅子タイプとたたみタイプの二種類で待っている。
ここの店は、すべて食券制になっており、入り口で食券を購入する。その際に、壁に善種類のメニュが掲載されているのだが、その豊富な種類を見ているだけで、かなり涎が出てくるようなものだ。刺身、定食、フライ物、煮付け物を中心として80種類以上のメニュがあるので、どれを食べたらいいのか本当に迷ってしまう。
ここでは今回刺身を頼むことにした。ここに来る前に安倍川餅を食べてしまったので、もう穀類は要らないとおもったからである。
ぷりぷりの中トロのマグロ、鯖、赤身、海老、帆立、烏賊、生シラスの盛り合わせを頼んでみた。うーむ・・・どれもめちゃめちゃ美味い!美味いの他にいい様が無い。「食いしん坊万歳」だったらどのようなコメントをしていたのだろうと思うくらい、言葉にならない。

ちなみに、ここでは「鯖寿司」も注文することができるのだが、1日限定60本のみ。1本10個の鯖寿司が入っている。現在、「空弁」として福井のおばさんが始めた焼き鯖寿司が有名なのだが、実はその焼き鯖寿司として使われている鯖の90%以上は、ここ焼津の鯖なのである。いくら輸送能力が上がったとはいえ、さすがに生の鯖を提供するほどの勇気がなかったために、「焼いて」それを寿司にしたところ、大当たりをした。焼津では、「焼く」なんていう小手先の業など使わず、堂々と「生」で勝負である。採れたての鯖なので、味に深みがありとても美味い。是非、鯖寿司を食べるのであれば、無理してでも焼津に来て食べてみるべきだと思う。

場所:静岡県焼津市小川3392-9

TEL:054-624-6868

営業時間:7:00~14:00(土曜日は10:00より)

定休日:なし(年末年始・夏季を除く)

安倍川餅

地方に行った時のお土産として有名な和菓子は、やっぱり「安倍川餅」のほかに無いだろうと思う。小さい頃、地方に出張に行った父親がお土産として買ってくるとき、安倍川餅だった場合は、とても喜んだものだ。新幹線や駅の売店で売られている安倍川餅は「やまだいち」の安倍川餅。あのパッケージを見たことがある人は多いと思う。
安倍川餅がこれだけ長い間人気があるのは、おそらくその単純な味だからだろうと思う。日本の「餅」の代表的な味付である、「黄な粉」と「餡子」だからだろう。それが一口サイズで1人分として入っているところに、その食べやすさと愛着感を継続的に持たせる魅力があるのだろうと思う。

ところが、今日、その安倍川餅は「元祖」ではないことを初めて知った。安倍川餅の元祖は、安倍川沿岸にある「石部屋(せきべや)」というところなのだそうだ。十返舎一九の有名な「東海道中膝栗毛」にも出てくるこの店は、安倍川餅の元祖といっていいだろう。文化元年(1804年)創業というこの店は、「家康に献上したところ”安倍川餅”と名づけた」という店とは異なる。おそらく、この近辺には元来から現在の安倍川餅に近いお菓子が既にその頃から売られていたのだろうと思われる。
この店は、店内でも食べることができる。
「安倍川餅」と「からみもち」という2種類しかない。安倍川餅は、有名な餡子と黄な粉の餅の組み合わせ、からみもちは、餅をわさび醤油につけて食べるもの。どちらも1人前500円。
もちろんここでは持ち帰りとして持って買えれる安倍川餅がある。からみもちのほうは持って買えることはできない。2人前、3人前、4人前の3種類があるので、これをもって帰るといい。
目の前で搗き立ての餅を丸めて、あんこや黄な粉をつけて差し出される安倍川餅は、キオスクで売っている安倍川餅とは全然違って、本来の安倍川餅っていうのはこういうものだったのか!と感激するに値するものだ。それだから、芸能人もたくさんやってきて、ここに自分のサインと一言コメントを残しているのだろうと思う。
ところが、この店、知っている人じゃないと絶対場所がわからないと思う。もっと分かりやすい建物かと思っていたのだが、全然そうではない。その辺にある田舎の木造家屋という感じでしかない。他の建物に比べると、全く異質な感覚を放っている木造建築であるため、一見さんはどこまで見つけられるか試して欲しいものだ。
住所 静岡県静岡市葵区弥勒2-5-24
TEL 054-252-5698
時間 10~17時(売り切れ次第閉店)
休み 木曜(祝日の場合は前日)