2006/11/15

Austria


昔から名前が混乱しやすかったことで有名だった「オーストリア」が、なんと日本語の表記を「オーストリー」にすると発表をした。それもわざわざ日本人が南半球の大陸「オーストラリア」と混同しやすいからという理由になっているのが笑える。英語表記で書くと、全然違うのだが(Austria と Austiria)、元来はドイツ語の「Österreich(ウストライヒ:東の帝国)」が正式名称。これを無理やり日本語で読んでしまったのが間違いやすい原因だったようだ。


今年は、モーツァルト生誕250周年で何かとオーストリアが注目されている年。元々、オーストリアのウィーンは日本人にとって、チェコのプラハ、ハンガリーのブダペストとともに、なぜか単独旅行ではなく、三都物語ならぬ3つの都市を同じツアーで廻ることが常になっているくらい、実はちょっと寂しい。パリやローマなら、そこだけで楽しんでいる人は多いだろう。


日本とオーストリーを直接結ぶ飛行機もあるし、中欧へのアクセスは抜群のロケーションであるウィーンには、ヨーロッパの玄関としてもっと使いたいところだ。


オーストリ-(旧オーストリア)大使館からの公式発表文書はここから。

2006/11/14

インターネットの電源?!

いま帰ってくる途中で、チャリに乗りながら

「インターネットの電源を切ってくださ~い」

と叫んでいる人がいた。その時の気の迷いかなとおもったのだが、その人は、なにかガス爆発が起こるから、それを事前に防ぐような宣伝風に「切ってくださいー」とずっと叫んでいる。

だいたい、「インターネットの電源」ってなに?ルータやモデムの電源っていうのであれば、話はわかる。インターネットに電源は無い!あの叫び声を聞いているうちの近所の人たちは「何事が起こったのか?」と、慌ててPCやルータの電源を切っている人がいるかもしれない・・・。

いるわけないか。

それにしても、最近、我が家の傍には「デンパ」な人たちがたくさんいるようなきがする。まるでねこぢるが集ストに悩まされて、いろいろな怪しい人たちに付回されているような状態と同じ気がしてきた。

シンガポールの無印良品

良品計画はシンガポールで 事業を拡大する。11月3日にシンガポールで3店目となる無印良品の旗艦店を開店した。2007年には4店目を開く計画。無印良品のアジア展開は香港、韓国、台湾など東アジア が先行してきたが、東南アジアでも今月初めにタイで現地のセントラル百貨店と提携して進出を決めており、ニーズのある都市で展開していく。
 商業中心地オーチャード・ロードの大型高級ショッピングセンター「パラゴン」内に開店した。シンガポールでの年間売上高は既存の2店で490万シンガポールドル(約3億7千万円)。新店が加わったことで840万シンガポールドルに達すると見込む。
 新店は同国最大で、取り扱う商品数はこれまでの3割増の約2000と海外店舗の平均に近付いた。アジアの店舗では文房具、食品、洗面用具・化粧品などの小物が売上高の5割を占めるが、今後は家具など大型で単価の高い製品を売り込む。
 全然関係ないが、「無印良品」という名前の華人歌手グループがいることを忘れないで欲しい。売れているのか売れていないのか、実際のところはよく知らないが、華人世界ではそこそこ名の知れたグループのようだ。たぶん、本家の無印良品にあやかって名前をつけているのだろうとおもうが、紛らわしいやつらだと思う。ちなみに、こちらにCDの紹介があります。

2006/11/13

ボージョレ・ヌーボー

ボージョレ・ヌーボーが発売されるとき、世界中でお祭りのように騒いでいるのだが、あれって本当に美味いと思って飲んでいる人って、どの程度いるのだろうか?あんなものが美味いと思って飲んでいる人は、ワインを飲む資格なんてないと思う。だって、採って絞ってすぐのワインでしょう?そんなの若すぎて、全然熟成していないから不味いはずだ。しかし、世界中で祭りのように騒いでいるというのは、おそらく、「その年のワインがいよいよ発売されるようになった」という単なる祝いのために騒いでいるのだと思う。その象徴として、味は別にして、一番最初にワインを世界中で売ることが許されたワインがボージョレヌーボーなのかなと勝手に想像している。特に日本人が、挙ってボージョレ・ヌーボーを買い漁っているような気がする。われ先に「今年のワインをいち早く飲んだ」と自慢したい人たちが多いからなのだと思う。それを真似したのが中国人。もともとワインを飲む習慣が全く無かったのだが、上海を中心とした金持ちエリアに住んでいる人たちが、日本で流行っているものを何でも吸収しちゃえと考えたところから、最近は中国でもボージョレ・ヌーボーを買い漁っている動きがある。ワインを作っている業者からすると、巨大マーケットの中国に、いよいとワインが売られることが出来たことは喜ばしいと思うが、そのうち、中国でも贋物ブランドのワインが出てくることだ思うと、なんだか笑える。

話は脱線したが、全日空が国内線の機内でボージョレヌーボーを期間限定ながら発売すると発表した。今回発売されるボージョレ・ヌーボーは、「アントナン・ロデ・ボジョレ・ヌーボー2006」という種類のワインのようだ。詳しくは調べていないが、ボージョレ地方のとこかの農家のワインなのだろう。美味いのか美味くないかは、飲んだ人が判断すればいいことだが、なんで全日空が飛行機の中だけでに限って、こんなものを売り出そうとしたのか、その意図が全然わからない。機内サービスとして売り出すというわけでもなさそう。

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1.国内線 ボジョレー・ヌーボー機内販売について

(1)搭載物品
 「アントナン・ロデ・ボジョレー・ヌーボー 2006」(赤・187ml) 【消費税込 500円】

<ブルゴーニュ屈指のワイン醸造家によるヌーボー>
 1997年度世界最優秀醸造家である「ナディーヌ・ギュブラン」がアントナン・ロデの全てのワインの醸造責任者です。女性として初の受賞者であり、彼女が率いるテイスティング委員会の厳しい管理と葡萄の選別のもとで、丹念に造られたヌーボーワインです。

(2)搭載期間・路線
 2006年11月16日(木)より発売(在庫がなくなり次第、販売・サービス終了)
 国内線アルコール販売便およびスーパーシートプレミアム設定機材全便に搭載いたします。

* 11月16日(解禁日)に、一部、搭載できない便がございますのでご了承下さい。
* 一部の便、一部の飛行時間の短い便では販売いたしません。 


2.国際線 ボジョレー・ヌーボー機内サービスについて

 2006年11月16日(木)、日本出発便より、国際線ファーストクラス・ビジネスクラス全路線で「アントナン・ロデ・ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー 2006」 (赤・720ml)を機内で提供いたします。

* 一部路線(羽田―ソウル、名古屋―上海、関空―上海、大連、杭州)では「アントナン・ロデ・ボジョレー・ヌーボー 2006」 (187ml)を提供いたします。
* 在庫がなくなり次第、サービスを終了させていただきます。

Mobile phone on Emirates

エミレーツ航空、来年1月から安全・快適な機内携帯電話利用サービスを開始

  エミレーツ航空(本社:アラブ首長国連邦・ドバイ、会長:シェイク・アハメッド・ビン・ザイード・アルマクトゥーム殿下、以下エミレーツ)は、機内での携 帯電話利用を可能にするエアロモバイルのシステムを全保有機に導入します。2007年1月よりボーイング777機型のうち1機において、同サービスを導入 し、その後、徐々に全保有機に搭載する予定です。

 エミレーツは、同システムの導入に、約2,700万米ドルを投資しており、お客様がご 自身の携帯電話を用いて機内からの通話および、テキストメッセージの配信を可能にします。一度に通話可能な回数は最大6通話で、これは現在のエミレーツの 座席電話で利用可能な回数と同様です。同サービスは、海外ローミング対応の携帯電話にて利用可能であり、通話は巡航高度での飛行中のみに制限されるほか、 夜間飛行中など、特定の時間帯は通話が抑制されるようシステムが管理されます。お客様のプライバシーを尊重するガイドラインを儲け、安全かつ快適な機内携 帯電話利用可能サービスの提供を実現します。

 エミレーツシェイク・アハメッド会長は、今回のシステム導入について次のように述べていま す。「当社のお客様は既に、座席に設置された電話を毎月6,000通話以上、13,000分を超えてご利用になっています。これは、お客様は飛行中も、家 族や友人、ビジネスでの連絡を重要視していることを示しています。同システムの導入により、お客様により便利で革新的なサービスと新しい選択支を提供でき ることを大変喜んでおります。」

 エミレーツとエアロモバイルは、2007年後半の衛星通信システムのアップグレードが終了次第、同シス テムにGPRS(汎用パケット無線システム)データおよびインターネット機能を追加する計画です。これにより、BlackBerrys(R)、Palm  Treos(R)、携帯データが使用可能な携帯情報端末、ノート型パソコンなどを用いて、機内から電子メールとインターネットにアクセス可能になります。

 同システムが導入されていない機内では、従来通り、機内携帯電話利用を禁じる規則に従います。現在の航空規則では、機内では携帯電話の電源を切り、携帯電話やその他の電子装置の使用について、常に乗務員の指示に従う必要があります。


【 エアロモバイルについて 】
  エアロモバイル(AeroMobile(TM))は、ノルウェーの通信キャリアであるTelenor ASAと航空通信大手の米エアリンク(ARINC  Incorporated)が、機内での携帯電通話ソリューションを航空市場に送り出すために共同で開発したソリューション。エアロモバイルは、2005 年後半に商用となっており、すでに世界で1,900機の旅客機に設置されている。従来からのインマルサット衛星通信システム技術を利用しており、発信、発 着およびテキストメッセージの送受信が可能となっているが、将来の通信システム機能に移行できるように設計されている。そのため、システム容量の増強や、 携帯情報端末用GPRSデータ通信、BlackBerrysなどのサービス導入が可能。

【 エミレーツ航空について 】
 エミ レーツは、2002年10月1日より、関西国際空港・ドバイ間の直行便運航を開始。日本人を含む客室乗務員による一流のサービスと最新の機内設備で、快適 な空の旅を提供している。現在100機を保有し、平均使用年数は5年というエアライン業界平均を8年以上下回る若い機齢の航空機を運航。2004年3月 28日からは、関空・ドバイ線を毎日運航し、2006年6月1日からは名古屋・ドバイ線を運航開始。

 創業は1985年。アラブ首長国連 邦(UAE)のドバイ政府が100%所有しており、これまで創業2年目を除く全ての年度において、20%以上の増収増益を上げ続ける(3~4年毎に倍 増)。2005年度の売上高は63億米ドル(前年比27%増)、純利益は6億7,400万米ドル(前年比5.8%増)に達した。エミレーツは世界で最も利 益をあげている航空会社5社のひとつ、また、世界最大の航空会社20社のひとつでもある。2003年6月のパリ・エアショーでは、民間航空史上最高額とな る190億米ドル相当の航空機71機を発注。2005年のドバイ・エアショーにおいてボーイング機を42機購入。今後8年間にわたり、エミレーツは1ヶ月 当り、1機の新型機の納入を受ける。2012年までには保有機数が倍増する予定。

 貨物部門であるエミレーツ・スカイカーゴは、2005年度において100万トンにおよぶ貨物を輸送し、前年度比21.5%の増加を達成。同部門の売上高は、前年度比29.2%の成長を遂げて12億米ドルを計上し、エミレーツの営業収益の21%を占めている。

 就航地は現在、ドバイを拠点に、ヨーロッパ、中東、アフリカ、アジア、オセアニア、北米の58カ国、87都市。2004年6月1日には、中東と北米を結ぶ初めての直行便、ドバイ・ニューヨーク(JFK)間の運航を開始した。

 これまでエミレーツは、世界最大の乗客アンケート調査を行う英国のスカイトラックス社より「エアライン・オブ・ザ・イヤー」を連続受賞するなど、世界的に権威ある賞を様々な分野で300以上受賞している。

中国による靴戦争


中国商務省は、欧州連合(EU)による中国製革靴への反ダンピング(不当廉売)課税の影響を受ける中国企業がEUの裁判所へ提訴するの を支援する方針を示した。EUは10月、中国から輸入される革靴に2年間にわたり16.5%の反ダンピング関税を課すことを決めている。同省はウェブサイ ト上で、EUの決定はEU自身の反ダンピング法規に違反する点が多いと指摘。中国企業の権益を守るには法的手段が有効だとしている。

実はこの背景、イタリアの靴職人たちからの強い要望でイタリア政府が中心になって、安い値段で入ってくる中国製品のEUからの排除を進めていったことが原因となる。イタリアの靴といえば、フェラガモを中心としてとても上等な革靴ブランドがたくさんあるというのもあるが、フィレンツェに行くと、Bottega と呼ばれる頑固そうなおっさんが一人でやっている靴の家内手工業の店がたくさんあることに気付く。値段はそこそこ張るのだが、一度足型を取っておくと、その後は、デザインさえオヤジに伝えておけば、自分だけしか合わないオーダーメイドの靴が出来上がる。フィレンツェに頻繁に行く人は、フェラガモのブランド物の靴を買うより、断然、こういうおやじが丹精こめて作った靴のほうが本当に丈夫だし、長持ちがするのでいいと思う。

中国から安い値段で、たまにはブランドの贋物をEU内で売られることにより、そういう技術を持っているおっさん達の仕事が減ってしまった。服装にはあまり金をかけないが、どんな貧乏人も靴だけは拘るというイタリア人。そういうイタリア人でさえ、最近は、質が悪くても、安い靴を買い、ダメになったら新しい靴に取り替えてしまおうという動きが、中国製品の大流入によって変わってきたようだ。イタリアの革製品工業がなくなるのはとても悲しいことだし、靴ひとつとっても、細かいパーツにはbottega同士の強い繋がりにより足らない部分を補ってきたという文化がある。それは是非残して欲しいものだ。

中国側からすると、自分達の商売の「邪魔」になるような部分は絶対許さないと思うのは当然だろう。特に商売や金になるような部分に対しては、死んでも奪い取ってやると躍起になっているのが中国人であるため、現地の文化を守るという感覚が全くないのが彼らだ。商業問題なのに、中国の北京政府が乗り出してきたから、話はややこしくなってきた。おそらく中国の革靴製品を作っていた工場の主な株主が政府関係だったのだろうと想像は容易につく。これが台湾企業がメインの会社だったりした場合、中国政府はほとんど動かない。自分達がほとんど労力を使っていないが、金儲けになる部分を邪魔された場合には政府でさえも黙っていないというのが彼らの方針である。EUと中国との喧嘩はどこまで行くのか面白いところだ。

花粉症対策


春が近づくと、春の訪れが本当に嫌だとおもう理由の1つとして、花粉症に悩まされるというのがある。今年の春は、冬がとても寒く、しばらく暖かくならなかったこともあり、花粉の跳ぶ量が比較的に少なくて、あまりくしゃみや鼻水に悩まされることはなかった。しかし、来年の春はどうなるのかわからない。今年飛ばなかった分、まとめて杉花粉が跳ぶ恐れがある。そう考えただけでも、もう鼻がかゆくなってきてしまう。

あの忌々しい杉さえなければ、毎年快適な春が過ごせるのにーと、杉花粉情報がニュースで報道される時期になると考えてしまう。そのときに、木こりでもカナダから個人で雇うから、東京近郊の全ての杉を伐採してほしい!と同時に思う。しかし、明治時代の植林政策が間違っていて、直ぐに育つ杉を植えてしまったのが、いま各地の山に杉ばっかり生えてしまっている原因である。杉のかわりに檜を植えなかったところが、そのときの先見性の無さだと思う。

そういう個人的な感情を誰か代弁してやってくれないかとおもっていたところ、なんと東京都がスギ花粉の飛散量を減らすため、都西部の多摩地区でスギの伐採事業に着手したというニュースが入ってきた。行政が、杉花粉に対して本格的に動いたのはこれが初めてなのではないか?東京都が今回やった行動というのが、杉林を全面的に無くしていくというのではなく、花粉が従来の量より10分の1の新種のスギに置き換えたり、別の広葉樹に植え替えていくというものらしい。その代わりに、植え替えるのであるから、約30000ヘクタールのスギ林が対象として入れ替えられるらしい。その3万ヘクタールというのがどの程度なのか、農業をやっている人間でもないので想像がつかない。きっと微々たる広さなのだと思うが、全く手付かずというよりは、花粉症患者として嬉しいことはない。土地の面積は3万ヘクタールだが、樹木の量でいうと、なんと180万本が対象となるらしい。180万本って凄くない!?

中国の西方地域の砂漠化が問題になっているが、そこは植林をしてもしても、そのあたりに住んでいる遊牧民族が飼っている羊やヤギが、せっかく植えた樹木を根まで食べてしまうために、植林が全く進んでいない。それよりも、自分の金にならないような公共的事業に対して、政府が全く乗る機でないというのが、中国の砂漠化を抑えられない最大の原因であるのは有名な話。そういう中国政府にとっては羨ましいとおもわれる「スギ伐採」事業ではあるが、伐採したスギは「多摩産材」として都立の学校の机やロッカー、住宅材などに活用し、需要拡大も狙うという。今回対象となったのは国有林ではなく、8割が民有林というのだから、もっと凄い。官民が一体になってこの事業に取り組んでいこうという表れだろう。